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大人のおしゃれ手帖 5月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年5月号

2024年4月6日(土)発売
特別価格:1360円(税込)
表紙の人:南果歩さん

2024年5月号

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【吉田羊さんの加賀越前旅】
北陸が誇る「海の幸」を堪能

旅の拠点は、北大路魯山人も逗留した由緒正しき老舗宿へ

大正時代、魯山人が半年ほど過ごした加賀・山代温泉。
山代温泉のシンボルマークとなった「暁鳥」を描いた作品など、芸術家としての原点に触れられる名宿へご案内します。

名湯と美食にときめくおもてなしを極めた宿
「あらや滔々庵」

加賀大聖寺藩主より湯番頭の命を受けて以来、18代続く老舗宿「あらや滔々庵」。

大正初期、まだ無名だった魯山人と親しくしていた当時の15代宿主は、書画や看板などを注文して彼の生活を支え、その頃の貴重な作品を館内随所で見ることができます。

館内には源泉かけ流しの温泉が3つ。
半露天風呂付きの客室でもかけ流しの温泉が楽しめます。朝夕の食事は個室でゆっくりと。

よい食をよい器で供する「美びき器佳かこう肴」のおもてなしに、羊さんも感動しきり。
数々の本物に触れ、心潤う旅になりました。

藩政時代に造られた大聖寺藩主ゆかりの部屋を移築した特別室「御陣(おちん)」。
しっとりとした紅殻色の壁は、前田藩の殿様が出入りする場所だけに許された特別なもの。
源泉かけ流しの2層の半露天風呂を備えた贅沢な造り。
魯山人も好んで逗留した。 

中庭に面した畳敷きのロビー。

山代温泉の開湯伝説にちなみ、魯山人が描いた「暁烏」の衝立。

魯山人の書画や器が飾られた茶室。庭を眺めながらくつろげる。

橋立漁港で水揚げされた魚介や加賀野菜など、地元の食材を使った料理を、九谷焼や山中塗器で楽しめる。

あらや滔々庵

山代温泉の中心部「湯の曲がわ輪」で380年続く老舗宿。
湯元ならではの豊富な湯量は1日約10万ℓを誇り、ぬる湯とあつ湯の交互浴も楽しめます。
山庭の一軒家を改装した離れも近日オープン予定。
宿の目の前にある「古総湯」は、明治時代の共同浴場を復元した趣きのある建物で、
夜は幻想的な雰囲気に包まれる。

【住所】石川県加賀市山代温泉18-119
【電話】0761-77-0010
【料金】1泊2食付き¥44,000~


撮影/枦木 功[nomadica] スタイリング/梅山弘子[KiKi.inc.] ヘアメイク/Otama 文/田辺千菊[Choki!] 協力/志田朝美

大人のおしゃれ手帖2022年12月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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