【対談】大人に響く新感覚の絵本
~ナカセコエミコさん×森田樹優さん~
幼い頃、誰しもが親しんできたはずなのに、いつの間にか離れてしまった。
多くの大人にとって、絵本はそういう存在ではないでしょうか。
この春、東京・国立にオープンを予定している「書店 有給休暇」。その発起人である書評家・絵本作家のナカセコエミコさんと、これまでにナカセコさんの作品を度々朗読してきた声優・ボイストレーナーの森田樹優さんにお話を伺いました。
「書店 有給休暇」は自分の好きを見つけられる空間
4月6日に「書店 有給休暇」のオープンを控えるナカセコさん。
選書サービスの運営を行う彼女が思い描く書店とは、一体どんな空間なのでしょうか。
ナカセコエミコさん(以下、ナカセコ)
「書店 有給休暇」は、日常生活のさまざまなことからちょっと離れたいときに訪れてもらえる場所にしたいと思っています。有給の使い方って人それぞれだとは思いますが、旅行やテーマパークなど“お出かけ”に使うイメージがありますよね。でも、それだとお金もかかるし距離もあってハードルが高い。「書店 有給休暇」は気負わずに“ちょっとだけ行ってみよう”と足を運んでもらえる場所をイメージしました。
森田樹優さん(以下、森田)
そこにナカセコさんの選んだ、心が休まるような本が並ぶんですね。
ナカセコ
実は、本や絵本だけじゃなくてお菓子や雑貨も置くつもりなんです。アロマなどの癒やしグッズがあってもいいかなぁなんて。ちょこっとずついろいろなものを見て楽しめるような空間にしたいんです。
森田
いいですね。「書店 有給休暇」に行けば “そういえば私って、こういうのが好きだったんだよな”と、原点に戻してくれる気がします。幼い頃の自分に戻ったような感覚になるのかな(笑)。
ナカセコ
うんうん。50代の女性って、お母さんとか奥さんとか、会社だったら課長とか、いろんな肩書きがついていると思うんです。その役割に合わせてやっていくことを求められていたり、何かを背負っていたり……。
だから、「書店 有給休暇」ではそういうものをいったん置いてもらって、安心して本を読んでもらえる場所になれたらと考えています。
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