お正月太りには、下半身の関節をゆるめて鍛えるエクササイズを
お正月休みの食べすぎや、寒さで外に出るのがおっくう…生活のリズムが乱れていませんか?
たるんだ脚やお尻を引き締める、おうちでできる簡単なエクササイズをご紹介します。
目次
ストレッチとマッサージでゆるめることから始める
寒い冬はおうちにこもり、家の中でゴロゴロ。
体が重たく感じている人が多いのではないでしょうか?
大人世代がとくに影響を受けやすいのが脚やお尻などの下半身。
「運動不足や座りっぱなしでいると、まず腰まわりにお肉がつき、さらにお尻や太ももの後ろ、ひざ上の順にお肉がつきます。そうすると下半身がむくみふっくら見えてしまうのです」と話す久 優子さん。
下半身をスッキリさせるには、やみくもに筋トレをしても効果が出ないそう。
「体がなまり、関節が硬くなっている状態でいきなり鍛えようとすると余計な負荷がかかり、体を痛めることも。下半身を引き締めるには、凝り固まった体を柔らかくゆるめることから始めましょう。血流をよくして、むくみをしっかりとってから、心地よく筋肉を刺激することが大切です」
ここで意識するべきは、「ストレッチ」と足をケアする「マッサージ」のふたつ。
「“ストレッチ”は固くなりがちな関節や筋肉を心地よく伸ばして可動域を広げる動き。眠っていた筋肉を目覚めさせ、本来あるべき位置に戻す働きがあります。“マッサージ”は関節をゆるめて老廃物を排泄し、血流をよくするイメージです」
今回ご紹介しているのは“ストレッチ”と“マッサージ”を同時に行える簡単なエクササイズ。
「体の土台となる足をほぐすことから始めて、姿勢を整え、お腹、お尻、骨盤、太ももなど下半身全体に効果が出るような組み合わせになっています。最初から完璧にやろうとせず、できる動きから始めて、コツコツ続けてみてくださいね」
むくまない、疲れない
ほぐして柔らかくする足のケア
ウオーミングアップや日々のケアに、簡単マッサージをご紹介。
足首まわし
体の土台となる足首と足指をまわして足の機能性を高めて。
筋肉をほぐすと足首の動きがスムーズになり、歩いていても疲れにくくなります。
血流がよくなることで、体もポカポカ。
1. ひざからつま先をしっかり伸ばす
左足を右脚の太ももにのせ、ひざからつま先までを一直線に伸ばす。
2. 指のつけ根を曲げて足裏を伸ばす
1の体勢をキープしたまま、指のつけ根を曲げて、足裏を伸ばす。
3. 足の指と手の指を交互にはさむ
2の体勢のまま、足の指と手の指が交互になるようにはさむ。
4. 足首を大きくゆっくりまわす
指をしっかり組み、くるぶしを抑えながら足首を大きく丁寧にまわす。
内まわし、外まわし各10回ずつ。
ふくらはぎ押し
脚のラインをスッキリ美しく整えるには、
アキレス腱からふくらはぎをほぐして、良質な筋肉を育てることがポイント。
血流がよくなり、ふくらはぎのむくみ解消にも効果的です。
1. すねの骨に沿って押し、老廃物を流す
右ひざを立てて座り、すねの骨に沿って親指でくるぶしからひざに向かって押す。
5回繰り返す。
2. かかとをはさみ詰まりを解消する
親指と人差し指でかかとをぎゅっと押し、5秒キープ。
足首の詰まりを解消して血流をよくする。
4. アキレス腱からひざ裏までつまみ上げる
かかと→アキレス腱→ふくらはぎを親指と人差し指でつまみながら下から上に動かす。
5回繰り返す。
5. ひざ裏とひざ上を心地よく刺激する
ひざ裏とひざ上を指ではさんで、10秒ぐっと押して刺激を与える。
ひざ裏のリンパ節が開いて、血流アップ。
エクササイズ❶
足裏&足指を刺激して土台づくり
スッキリした下半身とメリハリのある脚を叶えるには
足指をやわらかくしてしっかり使えるようにすることを意識して。
凝り固まった足裏と足指をほぐしていきましょう。
1. 外くるぶしをグーンと伸ばす
片方の脚を一歩前に出し、外側にひねる。
小指側だけを床につけ、10秒キープする。
2. 内側に倒して心地よく刺激
親指側に足をひねり、10秒キープして心地よい刺激を与える。
このとき体はひねってもOK。ひざは曲げないこと。
3. かかとを高く上げてキープ
姿勢よく立ったまま、かかとを高く上げて指のつけ根にしっかり力をかけて10秒キープ。
指の関節をほぐして。
4. 甲からすねをストレッチ
爪側を床につけ、足の甲から脚のすねの前面までを伸ばして10秒キープ。
反対側も同様に行い、1~4を3回。
エクササイズ❷
体幹の歪みを解消
美しい下半身を目指すには、正しい姿勢を保つために必要な体幹を整えることも大切な要素。
体幹のゆがみを解消して、バランスが取れると、自然と正しい重心になります。
1. つま先立ちになる
腰に手を当てて、こぶし1つ分、足と足の間を空ける。
天井から引っ張られる感覚で、つま先立ちになる。
2. かかととひざを寄せる
お尻に力を入れて1のバランスをキープしたまま、かかととひざをつける。
ひざがつかない場合は無理をしない。
3. 両ひざを開いて5秒キープ
つま先立ちのまま両ひざをゆっくり開く。
5秒キープしたら、2の体勢に戻る。
4. 足踏みをして骨盤を動かす
その場で足踏みを10回繰り返す。
左右の骨盤だけを上下に動かすイメージ。
1~4を3回繰り返す。
エクササイズ❸
カンタン腹筋でぺたんこお腹
普段の生活で、なかなか意識することのない骨盤。
知らず知らずのうちに凝り固まっているのでほぐしましょう。
脚を伸ばしたり、上下に動かすことで、お腹や脚全体を引き締める効果も。
1. ひざ下が床と平行になるように
あお向けに寝て、つま先を伸ばし、ひざから下が床と平行になるように脚を上げる。
このまま5秒キープ。
2. 脚を上げたままスライドさせる
1の体勢のまま、脚を前後にスライドさせる。5回繰り返す。
3. 脚を垂直に上げてキープする
両脚を真上に上げて、そのまま5秒間キープ(垂直に上げるのが厳しければ、できる範囲で)。
4. 両脚をゆっくり開いて伸ばす
3で真上に上げた脚を開く。
5秒数えながらゆっくり開いて、さらに5秒数えながら閉じる。
脚を開く角度は脚が曲がらない角度でOK。
エクササイズ❹
骨盤を整えて動きをスムーズに
普段の生活で、なかなか意識することのない骨盤。
知らず知らずのうちに凝り固まっているのでほぐしましょう。
脚を伸ばしたり、上下に動かすことで、お腹や脚全体を引き締める効果も。
1. 横になり脚を上下に動かす
横になり、脚はすっと伸ばした状態で、脚を上下に無理のない高さまでゆっくり動かす。
5回×2セット。反対側も同様に。
2. 脚を開いて上に上げる
左脚は曲げた状態で、手で右脚を支えながら足を真上へ。
90度まで上げることが難しい場合はできる範囲でOK。
4回行う。
3. ひざを曲げてお尻を伸ばす
左脚は伸ばし、右脚のひざを曲げる。
お尻全体が伸びているのを感じて。
4. 脚を後ろにもっていく
3の体勢のまま、右脚を曲げた状態で後ろにもっていく。
3と4をゆっくり3回繰り返す。
エクササイズ❺
お尻をほぐしてヒップアップ
スッキリした太ももを目指すには、小さな動きでテンポよく刺激を与えることがポイント。
さらに脚や腰、お腹とも連動している股関節をゆるめ上半身を伸ばしてゆっくりほぐしましょう。
1. 四つん這いで片脚を伸ばす
四つん這いになり、片方の脚をお尻からつま先まで真っすぐ伸ばして5秒キープ。
ひざが痛いときは、タオルなどを敷いて行う。
2. 体勢をキープして足首をまわす
1の体勢のまま、伸ばした脚のひざを90度に曲げる。
足首をぐるっとまわしてほぐす。
3. 体勢をキープして足裏をしっかり伸ばす
2の体勢をキープしたまま、足裏を伸ばし5秒キープする。
4. 脚を伸ばして上に上げる
3で伸ばした脚をそのまま上に上げて5秒キープ。
上げる角度は無理のない範囲でOK。
反対側も同様に1~4を行う。
ストレッチ 股関節&太ももスッキリ
スッキリした太ももを目指すには、小さな動きでテンポよく刺激を与えることがポイント。さらに脚や腰、お腹とも連動している股関節をゆるめ上半身を伸ばしてゆっくりほぐしましょう。
スタート姿勢
立てひざになり、手は腰に当てて姿勢よく。
脚は肩幅よりやや広めに開く。
1. 立てひざでお尻を∞に動かす
立てひざでのままお尻は∞を描くように動かす。
肩は動かさないように注意。
股関節を動かすようなイメージでリズミカルに。
2. 腰、お尻、足裏をしっかり伸ばす
両手を前におき、お尻をかかとに近づけるように下ろす。
3. お腹をしっかり伸ばしてキープ
立てひざで、両手を頭の後ろで組み、やや後ろにそって5秒キープ。
お腹が伸びているのを意識する。
4. 上半身の側面をしっかり伸ばす
上半身を片側に倒して5秒キープ。
上半身の側面が伸びていることを意識する。
反対側も同様に行う。1~4を2セット行う。
教えてくれたのは・・・
美脚トレーナー
ボディメンテナンスセラピスト
久 優子さん
自身の-15kgの減量に成功した経験をもとに、独自のダイエットメソッドを考案。
のべ4万人の身体を変えてきた美容・健康・ダイエットのスペシャリスト。
『やせグセが身につく! 韓国式美やせ7日間メソッド』(小社刊)など著者多数。
撮影/松橋晶子 ヘアメイク/高松由佳 モデル/久 優子 文/佐久間千絵
大人のおしゃれ手帖2023年2月号より抜粋
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この記事を書いた人
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