花粉症と女性ホルモンは関係あり！？
生活習慣でできる予防方法とは？

大人のおしゃれ手帖編集部

急に花粉症を発症したり、花粉症の症状が年々ひどくなってきたりしていませんか?
もしかすると更年期による不調のひとつかも！
50代が知っておきたい対策をお届けします。

花粉の飛散量が増えて複合化が進んでいる!?

花粉症はスギやヒノキなど植物の花粉が、鼻やのど、目などの粘膜や皮膚に接触することにより生じるアレルギー疾患のこと。

「温暖化の影響で花粉の飛散量が多くなり、舞い始める時期も早まっています。
通常2月の中旬頃から飛散が始まるスギ花粉ですが、1月下旬頃から対策が必要になる地域も出てきました。
最近はコロナ禍によるストレスや生活習慣の乱れにより、複数の植物の花粉に反応するようになる方もいますね」と岡宮先生。

更年期に花粉症がひどくなるわけ

大人世代の中では、急に花粉症を発症したり、症状が重くなったという声も聞こえてきます。

「その要因は、まずホルモンバランスが崩れ、免疫環境が乱れること。
その結果、アレルギーに対する防御力が低下し、肌や粘膜の状態が悪化するため、花粉によるアレルギー反応が強く出てしまったり、突然発症することが。
また、東洋医学的な視点で見ると、更年期は血のめぐりが悪くなり、体に栄養素がめぐらない「血けっ虚きょ」や「瘀お 血けつ」の状態。
皮膚や粘膜のトラブルが現れやすくなり、症状が悪化することもあります」

対症療法とともに生活習慣の改善を

　花粉症の治療には、漢方薬と抗アレルギー薬を組み合わせながら、点眼や点鼻を使った治療が基本になります。

「症状が重い場合は、分子標的治療薬といわれる新しい治療薬やアレルギー体質を改善する減感作療法を取り入れる場合もあります」　

花粉症を悪化させないよう規則正しい生活を送ることも意識して。
「十分な睡眠をとり、たばこの煙は鼻の粘膜を刺激するので避けましょう。発酵食品を取り入れた食事で免疫力を高めておくことも大切です」

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STEP1 花粉やホコリを家に入れない！

空気を浄化して、花粉を吸いとってくれる空気清浄機はマストアイテム。
寝ている間に吸い込んでしまう花粉を少しでも減らせるよう、ベッドから離れた場所ではなく顔に近い枕元に置くと、効果がアップします。

花粉やほこりが溜まりやすいベッドの下を頻繁に掃除する習慣をつけましょう。
花粉を寝室に溜めないためには家具を最低限にし、上げ下げできる布団で寝るのもおすすめ。

加湿器を利用すると、花粉が水分を含み、重たくなることで床に落ち、舞い上がりにくくなります。
さらに空気中の水分を増やすことで粘膜を保護することができ、花粉症の症状を抑える効果が。

布団を清潔に保つためには、定期的に外に干したいところですが、花粉シーズンは避けて。
部屋干しにしたり、布団乾燥機やクリーナーを利用して、布団に花粉を付着させないようにしましょう。

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人の動きがあるリビングも、花粉やほこりが溜まりやすく、舞いやすいのでこまめな掃除を。
とくに家具の四隅は入念に。
さらに空気清浄機と加湿器を設置して空気中の花粉をキャッチ。

湿気のあるものに花粉がつきやすいので、洗濯ものは室内干しが基本。
日当たりのよいサンルームを利用したり、乾燥機にかけるのも手。
どうしても外干ししたいときは夜か早朝に。

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STEP2 花粉が体にとどまらない工夫を！

じつは花粉が付着しやすいのが髪。帽子をかぶることで付着率を抑えて。
花粉がつきにくく、落ちやすい素材のものがおすすめ。

マスクは隙間がないようにつけること。
コンタクトを装着すると花粉が付着して症状が悪化するので避けます。
花粉から目を守ってくれるメガネがあると安心。普段使いできるすっきりしたデザインが◎。

花粉やPM2.5などの微粒子を付着しにくくするパウダーや日焼け止めを常備
。外出前や外出先でさっと使って日中も快適な肌をキープ。

外出先から室内に花粉を持ち込まないために、コートやシューズは花粉がつきにくい素材や花粉がすべり落ちやすい素材を選ぶと〇。

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更年期世代は、油と砂糖を控えめに

砂糖や油脂を多く含む菓子を食べすぎると、花粉症など炎症物質の放出が増えてアレルギー症状を悪化させる場合も。
さらに血のめぐりが悪くなる“瘀血”（おけつ）の状態もひどくなりやすいので要注意。
のどや胃の粘膜に刺激を与える激辛な食べ物や冷めたいアルコールも症状を悪化させる場合があるので、口にするときはほどほどにしましょう。

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撮影／古家祐実[SORANE]　スタイリング／佐野友美
イラスト／ 山内マスミ　文／佐久間千絵

大人のおしゃれ手帖2023年3月号より抜粋
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