嫉妬心にとらわれないための対処法!
時には「私は私、人は人」と開き直って
となりの芝生は青く見える―― 一度ハマると抜け出すのにもひと苦労、悩ましい「嫉妬」。
しかし「嫉妬」には、自分の願望や魅力が隠されていることも。実は気づきのチャンス!
そう説く、根本裕幸さんに嫉妬心と上手に付き合う方法を伺いました。
教えてくれたのは・・・
根本裕幸先生
1972年静岡県出身。97年から神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事し、01年プロカウンセラーデビュー。2015年に独立。講師、作家としても活躍。『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』など著書多数。
https://nemotohiroyuki.jp/
「自分軸」を持とう!
嫉妬心に捉われるときは、「誰かの意見や価値観に左右されて、自分を見失っているとき」と根本さん。
自分を主語にした判断基準を自分軸と言います。
「普通はこう」「あの人はこうだから」と他人軸から意識を取り戻すには、「私は私、人は人」と何度もくり返すこと。
そのうえで「『私はどうしたいのか?』と問いかけてもらう。
こうして、自己犠牲を美徳だと思っている人の「呪縛」を解いてもらうのです」
嫉妬を手放すリセット方法4つ
自分のごきげんは自分でとろう
自己肯定感を上げるコツは、気分がふさぎこみ、落ちこんだときに自分だけのお楽しみがあること。
「最強なのが「推し活」で宝塚でも藤井風でもBTSでもいいし、愛犬が推しでもいいんです」と根本さん。
お気に入りのアロマを焚く、とっておきの中国茶を淹れる、自分ために花束を買う、朝まで韓国ドラマを見るでも、自分がごきげんになれることをいくつもリストアップしておきましょう。
もやもやをノートに書く
感情を整理するには、ノートに自分の心に浮かんだことを素直に書き写しましょう。
「頭の中で考えていても、ぐるぐるとよけいネガティブになりがちで、相手を勝手に極悪人に仕立ててしまうことも。
心の動きを正直に言語化するのは意外と難しい作業。
自宅では気が散りやすく、カフェや図書館などが適しています。書いたものを読んだらすぐに破り捨てましょう」
「あの人はあの人」「私は私」と100回唱える
「嫉妬するのは『自分』で物事を考え、判断する軸がブレているから」だと根本さん。
その自分軸を取り戻すためには「『あの人はあの人、私は私』と100回、呪文のように唱えるだけ」。
100回と聞くと億劫になりますが、「1回あたり10数秒なので、駅まで歩きながらとか、ドライヤーで髪を乾かす時間に唱えてもいいのです。2、3週間も続ければ、自分軸が整いますよ」
「どうせ」「でも」「だって」のネガティブワードはNG!
「どうせ私なんか」「でも、私には無理」「だってお金がない」などと、知らないうちにネガティブワードが口癖になっている人は、考え方も否定的になり、自己肯定感が下がってしまいがちです。
「言霊といって、口にした言葉はそのまま感情に反映されやすいので、言い訳につながる『どうせ』『でも』『だって』の3Dは、いったん封印しましょう」
こんな時の切り替え方
きょうだい関係で・・・
⇨ えこひいきされた
きょうだいの場合、ケーバイケースで時代背景や地域によっても違うのですが、過去は過去。身内とはいえ、「自分は自分、ほかのきょうだいはきょうだい」と、自分軸で考えましょう。
仕事関係で・・・
⇨ 同僚がいい仕事に抜擢された
本当にその仕事、あなたがしたかったのですか?
「それを自分に問いかけてYESなら、「私もやりたかった」と素直に認めて叫ぶ、独り言でいいので言葉にしましょう。
夫婦関係で・・・
⇨ 子どもが夫だけに打ち明け話をしていた
これは「子育ては私のテリトリー。すべてを知っておきたい」という気持ちの表れです。
子育ては役割分担と考えれば、「夫が話を聴いてくれた。その分、負担が軽くなってよかった」と考えられるはず。
友人関係で・・・
⇨ 推し活で友人だけが推しからサインを! 悔しい!
基本は「私は私、あの人はあの人」という自分軸が基本になります。
推し活では「うらやましい! 私だってサインが欲しかったー」と叫びましょう。
それで少しは心が晴れます。
ご近所関係で・・・
⇨ 収入、地位の格差に嫉妬
持ち家か賃貸か、夫の地位や収入、車種、子どもの進学先まで、嫉妬のタネは限りなくありますが、手の届かないことには嫉妬しないで、「ウチはウチ、よそはよそ」と、考えましょう。
誰かに嫉妬されやすい人とは?
もし、嫉妬されたらどう対処する?
誰かから嫉妬されていやな思いをしたり、ときには足を引っ張られることも。
嫉妬のターゲットになりやすい人がいると、根本さん。
「ひとつは無意識にマウントをとるような言動をしがちな人。あるいは褒められたとき、『私なんか全然、大したことないです』と謙遜する人も嫉妬されやすいですね。それは自分の価値を認めていないから」
誰かに嫉妬されるのは、「価値や魅力を見てもらっている」と受けとめて気にしないのがいちばん。
しかし、感情がこじれて、仕事上に支障をきたすときなどは、「影響が大きくなりそうなら、いろんな人に相談して”大ごと”にして、味方を見つけること、とアドバイスすることがあります」
イラスト/長谷川ひとみ 文/田村幸子
大人のおしゃれ手帖2023年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事のキーワード
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中! ※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp
関連記事
-
-
-
-
-
-
-
PR
-
PR
-
PR