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大人のおしゃれ手帖 6月号

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大人のおしゃれ手帖
2024年6月号

2024年5月7日(火)発売
特別価格:1400円(税込)
表紙の人:桐島かれんさん

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【インタビュー】木村佳乃さん
「おしゃれは引き算。遊び心を効かせて自分らしく」(COVER LADY 9月号)

大人のおしゃれ手帖編集部

おしゃれは「引き算」。遊び心を効かせて自分らしく

汗ばむ陽気のなか、ひとときの涼を得る木村佳乃さんの姿は、そこだけゆったりとした時間が流れているよう。
この日のロケ地は、数寄屋造りの平屋。

私服で現れた木村さんは、黒のTシャツに鮮やかなグリーンのスカートと、夏の日差しに映える、コントラストの効いた色使いが印象的です。

「恥ずかしいんですけど、夏はいつも短パンにTシャツという中学生みたいな格好なんです。撮影の日はすぐに衣装に着替えますしね。
でも今日はこの空間で、カメラマンの浅井さんにお会いするのも久しぶりだから……と、私服では半年に一度くらいしかはかないスカートで来ました(笑)」

グリーンは、大河ドラマ「真田丸」で主人公・真田信繁の姉・松を演じたのをきっかけに、大好きになった色だそう。
「松の着物のテーマカラーがグリーンだったんです。それまで、グリーンは顔映りがよくないイメージがあったのですが、何度も着ているうちに、どんどん好きになってきて。
今では、服だけじゃなくバッグや靴など、いろんなものがグリーン(笑)。見つけるとつい買ってしまうんですよね」

好きな服のテイストは「20代から変わらない」という木村さん。
コーディネートを考えるうえで、とりわけ大事にしているのは「引き算」だと話します。

「私はハイブランドも大好きだし、最近は軽くて暖かく、着心地のいいロロ・ピアーナのニットにも手を出し始めて(笑)。ただ、全身ハイブランドにすることはあまりないかな……。
ボタンにロゴが入ったくらいのさりげないものを選んだり、ハイブランドのジャケットを着るなら、ボトムスにはカジュアルなジョガーパンツを合わせてバランスを取っています」

既存の服をそのまま着るのではなく、自分なりにアレンジすることで、木村さんならではの着こなしに。遊び心の効いた、”はずし”のアイテムを入れることも多いよう。

「クールな印象のバッグに、地方のお土産屋さんで買ったような魚のキーホルダーを付けたりするのが楽しい! 
グローブ・トロッターとグッチがコラボしたお気に入りのバッグにも、スタッズの付いた派手なストラップを付けて、自分なりにアレンジしています。
ハイブランドとファストファッションを組み合わせるのも大好き。ついこの前もザラで、ピカチュウがプリントされたTシャツを買ったばかりです」

流行り廃りよりも、自分の感覚を大切にしたおしゃれのルールは、子どもの頃から培われたものだそう。

「祖母がとてもおしゃれな人で、『流行っているからといって、人と同じ格好をするのはおしゃれじゃない』と言われて育ってきたんです。
その影響があるのかもしれないですね。それと、服を買うときは必ずお店に行って試着します。
値段もしっかり見ますし、どんな服と合わせるかイメージできなければ買いません。
おしゃれは毎日のことだし、やっぱり着心地のよさに加えて、気分が上がるものを選びたいですよね」

体力維持のためにはバランス良く食べることも大事

旅やレジャーも解禁され、久しぶりに海外へと出向く人も増えた今年の夏。
木村さんが切望しているのが、イタリア・ヴェネト州への旅だそう。

「親しくしている方のご自宅がヴェネト州にあって、ずっと遊びに行きたいと話していて。
イタリア北部のヴェネトはアルプスの山も近くて、ロープウェーで登れるんだそう。すごく楽しそうですよね」

イタリアに限らず、これまで各国を訪れてきた旅好きの木村さんですが、だからこそ「もっとも好きな国」を選ぶのは難しいのだとか。

「その土地ごとの魅力があるし、どの国も印象的ですから。国内にも素晴らしいところがたくさんありますよね。国内も大好き。
最近もお仕事で北海道の十勝に行きましたが、広大な自然が広がっていて、本当に美しかったです」

旅への思いを膨らませながらも、この夏はドラマ『この素晴らしき世界』で忙しい日々に。

平凡な生活を送る主婦の浜岡妙子が、自分とそっくりな大女優・若菜絹代になりすますというコメディで、木村さんは絹代が所属している芸能プロダクションの社長・比嘉莉湖を演じます。

「莉湖は創業者の父が倒れて、後を継ぐことになった二代目社長。先代からいる古参社員にプレッシャーをかけられ、どうせお嬢さんには何もできないだろうと言われて萎縮している面もあるんです。
でも、次第に自分らしい仕事のやり方を見つけ、成長していく。
大人世代の読者の方にも楽しんで観ていただける、内容の濃いドラマになっていると思います」

猛暑の日々を乗り切るための秘訣は、しっかり水分と〝酸っぱいもの〟を摂ること。

「もともと暑いのは得意で、夏バテもしないんです。ただ、さすがに昨今の暑さは辛いので、体を冷やす夏野菜を食べたり、保冷剤を衣装の下へ仕込んだり。
梅干しやレモンのような酸っぱいものも好きで、毎年赤じそジュースを作って、レモンをたっぷり搾って飲んでいます」

さらに「体力維持のためにはバランス良く食べることも大事」と木村さん。

制限は設けず「揚げ物も白米も、甘いものも食べます」という答えにも、元気の秘訣がありそうです。

YOSHINO KIMURA
1976年生まれ、東京都出身。1996年、ドラマデビュー。映画やドラマ、CMなどに加え、バラエティ番組で活躍。近年の主な出演作にドラマ『青天を衝け』『アライブ がん専門医のカルテ』『恋する母たち』『アバランチ』『我らがパラダイス』、映画『騙し絵の牙』など。情報バラエティ番組『所さん!事件ですよ』(NHK総合)に司会としてレギュラー出演中。現在、ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系・木曜22時〜)に出演中

木村さん着用:ワンピース¥320,000/ルメール(エドストローム オフィス)、ピアス¥165,000/トーカティブ(トーカティブ 表参道)


撮影/浅井佳代子 スタイリング/中井綾子 ヘアメイク/平元敬一 文/工藤花衣

大人のおしゃれ手帖2023年9月号より抜粋
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大人のおしゃれ手帖編集部

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