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2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

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【舞台・ミュージカル】 “すぐれた舞台芸術”体験を提供し続けて約60年
「ニッセイ名作シリーズ」を知っていますか?

大人のおしゃれ手帖編集部

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舞台は優れた芸術である一方、環境によって触れる機会が少ないのも事実。そうしたなか、日生劇場では、長年、子どもを無料招待する「ニッセイ名作シリーズ」を展開しています。日本生命保険・勝間雄弘さん、ニッセイ文化振興財団・大澤暢也さんに事業のきっかけや今後の展望について伺いました。

●お話を伺った方
左:日本生命保険 コーポレートプロモーション部
勝間雄弘さん

右:ニッセイ文化振興財団(日生劇場)
大澤暢也さん


未来を担う世代へ、一流の演劇を届けたい!~子どもたちを劇場へ50年にわたって無料招待し続ける

日生劇場は今年開場60周年! 建築家・村野藤吾氏の代表作のひとつとして、建築デザインの美しさにも定評がある。

「ニッセイ名作シリーズ」は、日本生命の協賛によって全国の小学6年生をミュージカルへ無料招待する「ニッセイ名作劇場」と、中高生を対象にオペラを低価格で提供する「日生劇場オペラ教室」が前身です。2014年度からは「ニッセイ名作シリーズ」として演目や無料招待の対象を拡大し、日生劇場をはじめとする全国の劇場に、累計約 800 万人 の子どもたちを招待してきました。(大澤さん)

「ニッセイ名作劇場」が始まったのは、東京・日比谷に日生劇場が開場した翌年の1964年です。当時の日本は、高度成長期のまっただ中。物質的には豊かになりつつある時代でしたが、その一方で、「文化芸術に関しては欧米に比べて後れを取っているのではないか」という視点もありました。そこで当時の日本生命社長であった弘世現が、文化芸術への貢献として日生劇場の建設を決めたのです。単に劇場を建てるだけでなく、未来を担う世代に一流の演目を提供することで夢を与え、情操を育みたい……。そんな思いから、子どもたちの無料招待が始まったのです。(勝間さん)

大人の鑑賞眼にも耐える、品質の高い作品を

NISSAY OPERA 2019「トスカ」 撮影:三枝近志

ニッセイ名作シリーズ 2022『エリサと白鳥の王子たち』 撮影:三枝近志

これまでにミュージカル、音楽劇、人形劇…と、さまざまなジャンルの公演を上演しており、オペラなら「トスカ」や「ドン・ジョヴァンニ」、バレエなら「白鳥の湖」「眠れる森の美女」といった名作も。明確な選定基準はありませんが、「子どもが観て面白いもの」「メッセージ性があるもの」というのがベースにありますね。ただ、「子ども向けにわかりやすくしよう」というのとは少し違うんです。大人が観ても楽しめるクオリティでないと、子どもも飽きてしまう。子どもはいちばん厳しい観客ですからね。(大澤さん)

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