【体験レポート】チョコレート研究家・小椋三嘉さんが推薦!「 ~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ 2024」で食べるべきチョコレート
【小椋さんのおすすめチョコ④】フレッシュな原材料にこだわったショコラ「クリスチャン・カンプリニ」
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ヨーロッパ屈指のリゾート地リヴィエラ(地中海沿岸)で3つ星レストランのパティシエだった経験を持つ「M.O.F.ショコラティエ(2004年取得)」です。リヴィエラ近くの小さなフランスの村ヴァルボンヌに店舗兼アトリエを持ち、柑橘類やナッツ類など、地元の食材を生かし自家製作したものをショコラに使っているところや、高級レストランでの経験を生かした食材に対する考え方もポイントが高いです。具体的にはフレッシュなレモン、マンダリン、オレンジなどの柑橘類の果汁を使ったもの、地元のナッツなどから作るプラリネやジャンドゥーヤにハーブやスパイスや果汁を加えたもの、カカオの原産地にこだわったショコラ、また乳製品を使わないショコラなども展開していて、どのショコラにも洗練された味わいがあります。セレクションボックス「ルメルスィマン」の中の一粒、「ジャンドゥージャ リ グリエ」は、ナッティな風味の中に、グリルしたばかりかと錯覚するほど香ばしい玄米とカリッとした食感がアクセントになったジャンドゥーヤで、鮮度の高い風味を堪能できます。
ショコラティエは・・・
クリスチャン・カンプリニ
「柑橘の貴公子」の異名を持つ、M.O.F.ショコラティエ。旬やテロワールにこだわり、素材に真摯に向き合うショコラにはたくさんのファンがおり、なかでもレモンなどの柑橘類を使ったショコラが人気。
【小椋さんのおすすめチョコ⑤】ハート型は初! チョコレートで旅をする「フレデリック・アヴェッカー」
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南仏アヴィニョンの南にある小さな街シャトールナーに店舗があります。2011年に19人目の「M.O.F.ショコラティエ」となりました。カカオの特性を活かしながら、特定の国を連想できるような素材使いをすることで、味わう人を世界旅行へと誘うボンボン・ショコラのシリーズが、クラシックなフォルムとともに個人的に印象に残っているので、今回サロン・デュ・ショコラに登場する、ハート型のシリーズが新鮮に映り、そのレア感が気になりました。
ショコラティエは・・・
フレデリック・アヴェッカー
南仏アヴィニョン出身のショコラティエでプロヴァンス地方の文化や魅力を詰め込んだショコラやサブレが人気。フランス各地で修行後、独立し、現在は店舗を経営しながら国内外の料理学校や製菓学校で講師なども務める。2019年には、フランス政府から優れた技術を持つ企業として認められ、EPV(無形文化財企業)に認定されました。
【小椋さんのおすすめチョコ⑥】「カカオの3つの”顔”」を楽しめる!カカオパルプ&カカオニブ入りチョコレート「パカリ」
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今回、展示されていたすべての板チョコレートの中で最も惹かれたのが、この商品。このブランドのチョコレートは、ほとんどの種類をテイスティングしたことがあります。エクアドルのカカオをベースにしていて、小規模農家と直接取引をし、カカオ豆の栽培からチョコレートにするまでを手がけるTree to Bar、そしてオーガニック・チョコレート、またカカオの品種へのこだわり、さらに健康に有益とされるハーブやフルーツをチョコレートに練りこんだシリーズや、特殊な製法で“カカオ本来の風味や栄養成分を残したローチョコレート”などで知られているメーカーです。個人的には風味を保つための密封パッケージ、そして厚みとサイズがテイスティングしやすという点も気に入っています。「カカオパルプ&ニブチョコレートバー」 のポイントは、ここ数年チョコレートの世界で流行の“カカオパルプ(カカオ豆のまわりについている果肉)”、さらに “カカオニブ”の二つの素材を練りこんだ、オーガニック・チョコレートだというところ。“カカオパルプ”入り、さらに“カカオニブ”入りで、オーガニックとなるとあまり見かけません。“カカオニブ”とは、発酵・焙炒後のカカオ豆を粗く砕いたもので、これを磨り潰すとチョコレートになります。カカオ豆の風味とともにカリカリした心地好い食感が味わえます。つまりフルーツの状態の“カカオパルプ”と、発酵・焙炒後の“カカオニブ”、そして最終型となるチョコレートを1枚で愉しめるところが、オススメしたい理由です。 2021年秋に発表されたようですが、発表がコロナ渦だったからか知られざる商品。それが今回サロン・デュ・ショコラで日本初お目見えとなるようです。
パカリ社の創業者は・・・
サンティアゴ・ペラルタ
サンティアゴ・ペラルタ氏が夫人のカーラ氏とともにエクアドル発のオーガニックチョコレート「PACCARI」を設立。「Tree to Bar」をコンセプトに主力商品であるタブレットは、2012年より11年連続でインターナショナル・チョコレート・アワード金賞を受賞。ラインナップが豊富で、ハーブや塩などを取り入れた斬新なショコラも展開。起業には「エクアドル原産のカカオ豆や生産者の生活を守りたい」という思いもあり、シングルオリジン・チョコレートの先駆け的存在。
~パリ発、チョコレートの祭典~
サロン・デュ・ショコラ 2024
1995年にフランス・パリでスタートしたチョコレートの見本市。日本では2003年から始まり、“いまここでしか手に入らない”ショコラや“シェフと実際に出会える”という魅力がショコラやスイーツのファンを惹きつけ、年を追うごとに規模が拡大しています。三越伊勢丹において22回目の開催となる今回の開催は、ショコラを通じて人と人が集い繋がる“サロン”としての役割をさらに強化。バレンタインまで1ヵ月続くロングラン開催に、初の3部制など新しい試みも盛り沢山です。イベントでは3部制になりますが、オンラインは下記のスケジュールで販売開始。詳細はこちらからチェック!
【オンラインストア販売会期】
●一般販売会期: 2024年1月8日(月・祝)午前10時~2月2日(金)午後6時
購入商品のお届け期間は2024年2月11日(日・祝)~2月14日(水)の予定とのこと。特定日に注文が集中した場合は、届け日の指定が出来なくなる場合もあります。さらに届け時間の指定はできないとのことです。予めご了承ください。
撮影/古家佑実[SORANE] 文/小山田美涼
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