「更年期川柳」入賞作品、発表！
みんなで更年期のモヤモヤを吹き飛ばし、語らう場を作りたい――そんな想いから発足した更年期川柳。2ヵ月に及ぶ募集・選考を経て、いよいよ入賞作品を発表いたします。
たくさんのご応募ありがとうございました。
審査委員はこちらの方々！
【 審査委員長 】
フリーアナウンサー、ナレーター
近藤サトさん
テレビやラジオを中心にナレーターとして活躍。YouTubeでは朗読をはじめ、着物の魅力も配信中。
イシハラクリニック副院長、内科医
石原新菜さん
女性特有の冷えに効果的な食事療法や漢方医学、自然療法に精通。テレビやラジオ、雑誌などで活躍。
ラマーナ主宰、メノポーズカウンセラー
斉藤万奈さん
更年期の美肌と健康を叶えるサロンを経営。婦人科のカウンセリングも。体と心に寄り添うサービスが人気。
「大人のおしゃれ手帖」編集長
橘 真子
『大人のおしゃれ手帖』創刊時に同編集部へ異動、2022年5月から編集長に。子育てに奮闘する１児の母。
応募されたすべての句を読ませていただきました。傾向が顕著で面白かったですし、勉強になりました。現代を映しながら、更年期障害は苦しいけれど私は生きるのだ、という前向きな思い、体は思うようにいかないけれど、心はいつでも翼を広げている、そんな熱い思いが伝わる句を選ばせていただいたつもりです。
金賞はえみりぃさんの「大丈夫？ 心配不要 家事やって」
「男女共同参画、なんて言葉があったような気もしますが、まだまだ女は家事に追われています。そう、はっきり言うのが一番。自分の更年期障害はがっぷり四つで己が引き受ける。だからあんたは家事をやれ。批評の精神も感じられます。生き生きとしたあけすけさも良く、社会の今も見える句」（近藤サトさん）
「『同情はいらないから手伝って！！』という、更年期の切実さが伝わってきますね」（石原新菜さん）
「『ホントそれ！』と思わず大きく頷いてしまいました」（斉藤万奈さん）
銀賞はルークさんの「更年期 夫婦の愛が 試される」
「どこの夫婦も同じ問題だろうなと。お互いを労わって、寄り添える夫婦になれたら良いですね。愛があれば、乗り越えられると信じてます」（石原新菜さん）
「試練を乗り越えた先にあるもの。夫婦の危機ではなくて、成長を予感させる句ですね」（近藤サトさん）
「思いやり、支え合ってさらに深い絆でともに歩めたらなんて素敵なのでしょう！」（斉藤万奈 さん）
銅賞は月明かりさんの「更年期 推しの笑顔が 処方箋」
「推し活はとてもおすすめ。ドキドキは脳を活性化し幸せホルモンが分泌されますから、更年期の何よりの処方箋だなと私も思います」（斉藤万奈さん）
「とにかく、少しでもラクに、楽しく、この時期を乗り越えることがとっても大切ですね！」（石原新菜さん）
「大人世代の推し活はガチ恋。しかも薬になる恋。若いモンにはわからぬじゃろう、この滋味が。共感のみ！」（近藤サトさん）
編集長賞はあやさきさんの「頬ぽっぽ 『自然なチーク』と 娘笑む」
「母への理解とやさしさに満ちた作品にほっこり。こんな言葉が出てくる親子関係が築けたら素敵」（編集長 橘 真子）
特別賞はやすよさんの「更年期 私のトリセツ 日々変わる」
「まさに今、毎朝違う気分や体調を体感中。だからこそ“共有”の大切を痛感します」（編集部）
——素晴らしかった佳作も発表！―—
●症状の 数だけ増えた 診察券
野月晴秋（50歳） 女性
●アレよアレ 阪神ファンより 言う私
みゆきち（48歳） 女性
●孫が聞く ホットフラッシュ 何の技？
きぃ（50歳） 女性
●葱刻む 音で伝わる 不機嫌度
三郎（73歳） 男性
このほかにも思わず膝を打つような素晴らしい作品が集い、記念すべき更年期川柳となりました。重ねてになりますが、たくさんの皆様からのご応募、心からお礼申し上げます。
イラスト／小迎裕美子
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