【佐藤二朗さん】インタビュー「やりたいことができるのも、大人の特権」
僕が勝手に大好きなだけ。だから夫婦円満の秘訣は分からない(笑)
そうしたコメントやX(旧Twitter)でもたびたび妻のエピソードが登場し、愛妻家としても知られる佐藤さん。円満の秘訣もうかがいたいところですが……。
「よく聞かれるけど、本当にわからないんですよね。うちの場合は、僕がとにかく妻のことが大好きっていうだけなので。僕は『佐藤二朗とオヤジの時間』というラジオ番組のMCをやっているのですが、今年最初の仕事がそのラジオの収録だったんです。家を出るときに『今日は仕事始めだから』ってハグして、ほっぺにチューして出てきたんですけど、その話をゲストの舞の海秀平さんとはなわさんにしたら、『奥さん、どんな顔してました?』って聞かれて。思い返してみたら、妻は無表情だったな……って。番組内でオヤジにまつわる川柳を書くんですけど、舞の海さんが作ったのが、『佐藤二朗、ふたりでいてもひとり相撲』という(笑)。上手いですよね。妻に伝えたら、爆笑しながら『大正解!』って言ってました」
公私ともに充実した日々を送っている佐藤さんは、今年で55歳と、まさに「大人のおしゃれ手帖」読者と同世代。「この年代だからこそ、しておきたいこと」については、どのように考えているのでしょうか。
「あまり40代だから、50代だから……と年齢では考えていないですね。何歳になっても、やりたいことをやればいい。手垢がついた言葉だけど、本当にそう思うんです。僕の場合、演じる欲求とは“別腹”で、『書く』という欲求があるから、映画のシナリオを書いているし、3作目の監督作品を目指して、いろいろ動いてもいる。役者は演じることだけに没頭したほうがストイックでカッコいいし、イメージ的にもお得だと思うけど、自分が本当に書きたいのなら、抑える必要はないと思っています。もちろん家族構成や仕事、環境の違いでできないことはあるけど、子どもの頃よりは、大人になってからのほうができることは多いですよね。だから皆さんも、やりたいことを好きなようにやりましょうよ。50代は、それが昔よりもできる年齢なんですから」
PROFILE:
さとう・じろう 1969年生まれ、愛知県出身。1996年、演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ。2008年、映画『memo』で監督デビュー。2021年公開の映画『はるヲうるひと』では原作・脚本・監督を務める。昨年刊行した初のコラム集『心のおもらし』(朝日新聞出版)も話題に。近年のおもな出演作にドラマ「鎌倉殿の13人」「ひきこもり先生」「トクメイ!警視庁特別会計係」、映画『リボルバー・リリー』など。出演映画『あんのこと』が2024年6月7日に公開。
佐藤二朗さん主演映画『変な家』
撮影/白井裕介 スタイリング/鬼塚美代子(アンジュ) ヘア&メイク/今野亜季(A.m Lab) 取材・文/工藤花衣
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