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大人のおしゃれ手帖 12月号

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

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エディター・マシロの「あつまれ! 美韓男子」vol.8は、ロマンス要素ゼロでもセクシーが止まらない! 三白眼キング、「ソン・ソック」

萬代悦子

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39歳にして大大大ブレイク !! ロマンス要素ゼロでもセクシー

そして2022年、ソン・ソックが満を持して遅咲きの大ブレイクを果たします。

先ず、名作と謳われるドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の脚本家パク・ヘヨン作家の4年ぶりの作品ということで注目を集めていたドラマ『私の解放日誌』に出演します。ソウルまで4時間かかる地方都市で実家暮らしをしている3兄妹は、仕事・恋愛・自分自身と様々な部分で不満を抱えていました。そんな中、素性不明の無口な怪しい中年男、クさん(ソン・ソック)が父親の農業手伝いとして住み込みで働くようになり、3兄妹の人生にジワジワと影響を与えていくようになります。

現代社会を生きるうえで対面する理不尽さや息苦しさをどのように乗り越え、どのように自分自身を受け入れていくかをテーマに展開するこのドラマは、様々なエピソードにおいて自分にも刺さる部分があり、見ていくうちにセラピーを受けているような気分になる、正に“解放”に導いてくれる物語です。

私の涙を何度も搾り取った名作『マイ・ディア・ミスター』同様、珠玉の台詞の応酬で綴られる作品の中、ほぼ語ることなく無口な怪しい男として存在していたソン・ソック。人生を諦め、惰性で生きていた彼が、徐々に変わっていく様子を鮮やかに細やかに演じ、16話見終わる頃には頭の中がソン・ソックで占領されておりました。

——キム・ジウォン演じる末娘のミジョンとソンソック演じるク氏の独特な関係性にも注目です。
Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中

——作品中ずっと目が悪くてダルそうなソン・ソックがめちゃくちゃ癖になります。
Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中

また俳優マ・ドンソク主演の人気シリーズ『犯罪都市』の続編『犯罪都市 THE ROUNDUP』でサイコパス凶悪犯役を演じました。

マブリーことマ・ドンソク演じる、横暴で雑だけど心根の優しい怪力刑事マ・ソクトが、犯罪や暴力がはびこる現代の都市を舞台に、悪人を退治していく単純明解ながらスピード感とキレキレアクションの応酬で大人気のシリーズです。

ソン・ソックはこの作品で海外に潜伏している凶悪犯、カン・ヘサンを演じました『マザー〜無償の愛〜』のモラハラ男ソックも相当怖かったけど、この映画の犯罪者ソックも同じくらいの怖さで最高でした(褒めてます)!

体重を10キロ増量させて撮影に臨んだというソン・ソックの意気込みで、重量級マブリーとのアクションシーンは見ているだけでドスドスと腹に響く重厚感!この映画はソン・ソックの頑張りもあり、韓国で観客動員数1200万人を記録するほどの大ヒット作になりました。

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そして、更にディズニープラスのドラマ『カジノ』に出演。韓国の大物俳優チェ・ミンシクの25年ぶりになるドラマ復帰作として注目を集めました。

フィリピンのカジノ王として金も名誉も手にしたチェ・ミンシク演じるチャ・ムシクの栄枯盛衰を描く、非常に見応えのあるストーリーです。ソン・ソックは、そんなチャ・ムシクの裏の仕事に犯罪の臭いを感じ、執拗に追跡する刑事オ・スンフンを演じました。オール・フィリピンロケで行われた撮影で、ネイティブ級の英語で台詞を操るソン・ソックに胸がキュン×10000くらい躍ねること間違いありません。

——フィリピンの警察官との交流が泣けるんです……。
『カジノ』ディズニープラス スターで独占配信中
© 2024 Disney and its related entities

——本人曰く「一番、素の自分に近い役」だったという『カジノ』のオ・スンフン刑事役。
『カジノ』ディズニープラス スターで独占配信中
© 2024 Disney and its related entities

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萬代悦子(マシロエツコ)

エディター/ライター萬代悦子

ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』で韓国ノワール映画の虜に。その後、遅ればせながら2019年に『愛の不時着』で韓国ドラマの凄さを知る。最推しドラマは『マイ・ディア・ミスター』『私の解放日記』『ムービング』。最近は韓国現代アートにも興味津々。

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