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大人のおしゃれ手帖 10月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2022年10月号

2022年9月7日(水)発売
特別価格:1120円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

2022年10月号

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2022.07

30

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感染症専門医が指南 コロナ第7波を乗り切る「手指衛生の正しい知識」

コロナの第7波について伝えるニュースが気になる昨今。
自分の身は自分で守る!
感染予防として自らができることといえばまずは「手指衛生の徹底」です。
正念場を乗り越えるためのハンドケアを、感染症専門医の水野泰孝先生にうかがいました。
手洗いやアルコール消毒など正い知識を持って日々の感染対策に取り組みましょう。

日本感染症学会指導医・専門医
水野泰孝先生

グローバルヘルスケアクリニック院長。東京慈恵会医科大学大学院修了。タイ王国マヒドン大学留学、在ベトナム日本大使館医務官、東京医科大学准教授、同大学病院感染制御部長を歴任し、2019年6月より現職。専門は熱帯感染症、渡航関連疾患、予防接種。NHK「あさイチ」、日本テレビ系「スッキリ」「シューイチ」など、テレビでの感染予防の啓蒙にも力を入れる。

接触感染のリスクを
いかに下げるかが鍵

新型コロナウイルスの感染は主に2種類あります。「飛沫感染」と「接触感染」です。飛沫感染は、会話やくしゃみ、咳などを受けて感染することです。それらはマスクが壁となり感染を防いでくれるのですが、現在は多くの方がマスクをマナーとみなし、実践しています。
一方接触感染を防ぐための手指の消毒は、意識にまだ個人差があります。感染者の唾液に触れてもそれだけで感染することはありません。ウイルスの付着した手で、目や鼻、口を触ることで感染します。ひとは自分の顔を無意識のうちに頻繁に触っているので、不特定多数のひとが触る共有物に触れたあとは、手洗いや手指の消毒がとても大切なことは明らかです。

手洗い・手の消毒は、
接触感染防止のすべてといっても過言ではない

接触感染は、何かに触れることすべてにリスクが伴います。プラスティックには72時間、ウイルスが生存するというデータもあります。接触感染の防止は手指の消毒に尽きます。医療従事者も、特別なことではなく手洗い、もしくはアルコール消毒の徹底を行っています。とにもかくにも「手洗い」で手を洗浄するか、「消毒」をこまめに行うことが肝心です。

ウイルスを10万分の1まで減らせる
<手洗い>

感染を防ぐ一番身近な対策が「手の衛生(手指衛生)」です。マスクやソーシャルディスタンスを意識して飛沫感染を予防できていれば、あとはとにもかくにも手を清潔に保つこと。石けん(ハンドソープ)を使った手洗いで、ウイルスを確実に減らすことができます。

手洗いとアルコール消毒
両方やらなくていいんです

「手洗いと消毒を毎回セットで行うひとがいますが、どちらか一方で十分です。医療現場の手指衛生の概念は目に見える汚れがあるときは流水による『手洗い』、そうでないときは『アルコール消毒』としています。とはいえ、手にはさまざまな汚れが付着しているので、家に帰ってきたときや、食事前後は手洗いを心がけてください」

石けんの形状は
固形・液体・泡なんでもいい

「石けんは固形、液体、泡タイプ、どんな形状でもOKです。ハンドソープと流水を使った手洗いは、確実にウイルスを減らすことができます。手を洗った後は、清潔なタオルで拭いてください。できれば家庭内感染防止の観点からも、タオルは各個人で分けるほうがいいでしょう」

時間よりも
洗い残しがないかに意識を向けて

「石けんでもみ洗いして流水ですすぐことが基本ではありますが、秒数に執着しすぎる人も多いです。でも時間よりも、とにかく洗い残しがないようにすることを心がけましょう。一生懸命手の平をこすり合わせているだけでは不十分です。洗い残しの多い、親指や指の間、手首などをきちんと洗えているか今一度確認してみましょう」

ワンプッシュを習慣に
<アルコール消毒>

厚生労働省は70%以上、95%以下の濃度のものを推奨しています。60%以上あれば消毒効果を得られますが、その場合はより長い時間をかけることを心がけて。あくまでも『消毒』で『抗菌』作用はないので、気づいたらワンプッシュを習慣に。

家庭内感染も増加中
いたるところに消毒液を

「家の中のさまざまな場所にアルコール消毒液を置いておくのも一手。『何か』をしたらワンプッシュすることを習慣化すれば、外で付着したウイルスが家庭内に持ち込まれても影響を抑えられます。玄関、洗面所、お手洗い、勝手口、キッチンなどに置いて。着用していた洗濯物を触ったらワンプッシュなど適宜消毒すると安心」

使い方を
間違えると効果が弱まります

「まずワンプッシュを出し切ること。もったいないと少量を指先だけに…などは間違った使い方です。ワンプッシュを出し切って、手のひら、指先、手の甲、手首まで塗り込みます。乾かすというより
塗り込んでください。濡れた手に出すと薄まって効果が弱まり、消毒したそばから髪を触るのも、髪についたウイルスが付着する可能性がありNGです」

手荒れが気になるひとは
保湿成分入りを選んで

「最近では保湿成分入りのアルコールジェルが売られています。手肌が弱いひとは、グリセリンやヒアルロン酸、アロエベラ葉エキスなどが配合された商品を選ぶのがいいでしょう。保湿成分が入っているからといって、消毒効果が減退することはありません。積極的に使って、肌荒れ対策を行いながらしっかり手指衛生に努めましょう」

illustration: Enokinoko  text: Chie Sakuma
大人のおしゃれ手帖2020年10月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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