熱中症対策にも! 夏の正しい水分補給
更年期に気をつけたいこととは?
正しい水分補給の方法
水がおすすめ
水分補給で特におすすめの飲み物は、カフェインや砂糖、塩分などを一切含まない水です。アルコールは利尿作用があり、尿の量を増やして体内の水分を排出してしまうため、水分補給にはなりません。お酒を飲むときは自分の飲酒量を確認し、水を飲んで脱水を防ぎましょう。
緑茶やコーヒー、紅茶はカフェインを含んでおり、カフェインにも利尿作用があります。カフェインを含む飲み物は極端に飲み過ぎないようにしましょう。
なお、水分は飲み物だけでなく食べ物からも摂取できます。たとえば、きゅうりやレタスなどの野菜や、スイカなどのフルーツは水分を多く含んでいるほか、パンよりもごはんの方が水分を多く含んでいます。
また、冷たい飲み物や食べ物をとり過ぎると胃腸が冷えて機能が低下し、夏バテを招きやすくなります。冷えが気になるときは常温やあたたかい飲み物・食べ物をとり、体を冷やし過ぎないようにしましょう。
発汗・熱中症時は塩分を一緒にとる
大量に汗をかいたときに水分だけを取ると、血液中の塩分・ミネラル濃度が低下して熱中症の症状が現れやすくなります。
運動などでたくさん汗をかいたときや、熱中症が疑われるときは、水分と同時に塩分をとることが大切。1リットルの水に対して1~2グラムの食塩を加えるのが目安です。
スポーツドリンクは塩分と糖分を含んでおり、運動などで失われた水分と塩分、エネルギーを補える点でおすすめです。ただし、糖分の過剰摂取にならないよう飲み過ぎには気をつけましょう。塩分は梅干しや味噌汁、漬け物、塩分入りタブレットなどでも摂取できます。
水分は「こまめにちびちび」がコツ
水分は一度にたくさん飲むのではなく、一日を通してこまめに飲む方が、体に負担をかけずに健康維持に役立てられます。
体内の水分量の1%不足すると喉の渇きを感じ、2%不足しただけで脱水症状が始まります。
起床時や入浴の前後、食事で水分をとるほか、外出時も水筒を持ち歩くなどの工夫をしましょう。また、テレワーク中は仕事に集中してつい水分補給を忘れがちになることも。熱中症の多くは室内で起きているので、在宅勤務などデスクワークのときも忘れずに水分をとりましょう。
この記事の監修者
表参道ウェルネス統合医療クリニック 院長森嶌淳友
日本外科学会認定登録医、下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医&指導医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション療法認定医、血液オゾン療法認定医、バイオフォトセラピー認定医、プライマリーウォーキング指導者協会指導員。2003年、奈良県立医科大学卒業。東洋医学、アーユルヴェーダ、分子栄養医学、点滴療法、ヒーリング、ホメオパシーなど代替療法を学び実践を始める。そしてドイツ振動医学バイオレゾナンスと出会うことで最終的な統合医療の体系を確立し、2021年、表参道に移転し、表参道ウェルネス統合医療クリニックとして健康と美容をテーマに予防医療を中心とした医療を展開。
Website:https://wellness-imclinic.com/
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