【桐島かれんさんが習った】アーユルヴェーダ料理のポイント
体調が乱れやすい季節の変わりめを乗り切るには、体の内側からケアすることも大切です。
「アーユルヴェーダ」は、サンスクリット語で「生命科学」という意味があり、約5000年前にインドで発祥したといわれる世界最古の伝統医療。本誌の連載で桐島かれんさんもトライしたアーユルヴェーダの食事のポイントを、アーユルヴェーダアドバイザーの桐島ノリコさんに、さらに詳しくうかがいました。
桐島かれんさんが習ったアーユルヴェーダ料理のレシピはこちら
食材は旬のものやできるだけその土地で採れた新鮮なものを選ぶ
「アーユルヴェーダ」は、食生活をはじめ、ヨガや呼吸といった複数のアプローチによって、心と体の健康を保つことを目指した伝統医療。人を自然の一部と捉えるアーユルヴェーダでは、旬の食材をとることも重視されています。
「旬の食材は自然のエネルギーにあふれていて、その時季の体が求めているものが含まれています。できればその土地で採れた新鮮なものを選ぶことで、より自然の力を取り入れることができますよ」
「プラナ」を意識して野菜を切る
「プラナ」とは、サンスクリット語で生命エネルギーのこと。アーユルヴェーダでは、人はもちろん、すべてのものにプラナがあるとされています。
「食べものからプラナをあますところなく摂取するには、下ごしらえも大事。たとえば葉もの野菜やハーブなら、葉脈に沿って手でちぎることで、プラナを損なわずに調理できます」
1日のメインの食事に、6味7色を取り入れる
「6味」とは、酸味・甘味・塩味・辛味・苦味・渋味のこと。7色は赤、緑、黄、白、紫、茶、黒の食材を指します。
「一回の食事に、この6味7色が入っていることで、食事の満足度も上がり、必要な栄養素をまんべんなくとることができます。すべてそろえるのは難しくても、できるだけいろいろな味と色の食材をとるように心がけましょう」
自分のドーシャ(体質)のバランスをとる食材や調味料を使う
アーユルヴェーダでは、人は生まれながらの「ドーシャ」を持っているとされます。
ドーシャは「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つがあり、ヴァータの人はやせ型で冷えやすい……など、それぞれ体質が異なります。
「自分の体質を知り、それにあった食材や調味料を用いることで、体のバランスが整い、自然のリズムにあわせて過ごすことができます」
ピュアで穏やかな心で調理する
イライラしたり、焦ったりしながら調理しては、せっかくのエネルギーも半減。
「穏やかな気持ちで丁寧にひとつひとつの作業をし、できたての料理を食べることで、体も心も満たされます」
食事の10分くらい前に生姜のスライスを食べ、消化を促す
生姜には血流を促して新陳代謝を上げたり、体を温めてくれたり……と、うれしい効果がたくさん。
「食事を食べ始める10分くらい前に薄切りにした生姜を2〜3枚食べると、食欲を増進し、消化力を高める効果が。とくに胃の調子がすぐれないときや、食欲が落ちているときに試してみてください」
教えてくれたのは……
桐島ノリコさん
アーユルヴェーダアドバイザー・ヨガ講師。かれんさんの弟(桐島ローランドさん)のパートナー。
東京・五反田のスタジオ「Maitri Yoga and Ayurveda」にてエアリアルヨガ&アーユルヴェーダ講座を行う。
お問い合わせ先:mail@maitri.tokyo
撮影/平岡尚子 文/工藤花衣
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