優恵のおしゃれは心意気 Vol.11
「きりりと黒を」

＜黒ヒョウになれるコート＞

黒いコートを着る日は少しだけ改まった気持ちになります。そして、バスや電車でほこりを寄せ付けないように静電気防止スプレーを忘れずに噴霧。毛足が整っていて撫でると心地良く、まるで黒ヒョウになれそうなコートです。袖を通すたびに、きれいなコートだなぁ、とうっとりとします。

襟元に付けられている大きなフックが男らしくてかっこ良いのです。一番上が普通のボタンだったとしてもこのコートの美しさは充分だったと思うのですが、フックを付けられたことによって、他には無いものになっていると思います。そして、このコートを着る日は、きりりと少し男前になれる気がするのです。

＜エナメルの靴には魔法が＞

グレーのエナメルのブーツは、爪先の丸みと足首が隠れる丈が絶妙で「見ているだけで幸せ」シリーズです。エナメルの靴というのは特別な魅力があります。若い頃に履いていた黒いエナメルのフラットな紐靴には、丈の長い黒いスウェットパンツと、グレーのサテン地に大きな黒い水玉模様のブラウスをラフに合わせるのが好みのコーディネートでした。今も持っているワインレッド色のリボンの付いたフラットパンプスは、クラシックなレストランでお食事をする時にぴったりです。エナメルの靴の持つ、履いているだけでふわっと嬉しくなる魅力は、魔法なのです。