withコロナ&令和時代にアップデート
大人の新・SNSコミュニケーションマナー Vol.2
コロナ禍を経てマスクが日常化し、SNSやオンライン上でのやりとりが増えたことで、人付き合いの形も変化。
大人のSNSでのコミュニケーションマナーを、高橋暁子先生に伺います。
目次
LINE、ZOOMの上手な使い方は?
通知をオフにするなど自分のペースで関わろう
LINEは、送る側にとってハードルは低いですが、受ける側は通知で気づき、既読もつくため、返信をプレッシャーに感じがち。LINEの相手を増やしたくない場合は、大前提として電話帳に登録してある相手が自動的に友達追加される設定をオフにしておくこと。
さらに、やりとりが面倒な相手は通知をオフにし、1日の中で時間を決め、まとめて返信しましょう。返信する際は、「普段からあまりスマホを見ないものでごめんなさい」と付け加えるといいでしょう。
円滑にコミュニケーションをとるには、相手を拒んではいないと伝えること、自分がストレスに感じない範囲でやりとりすることが重要です。
Q. 仕事関係の改まった相手とLINEでつながった際の言葉使いは?
A. 相手の文体に寄せながら臨機応変に変化をつけて
目上の人などとLINEでつながった場合、初めはかしこまったやりとりをするのが礼儀でしょう。しかし、相手がくだけたLINEを送ってきてくれるのに、こちらだけがかしこまりすぎていても慇懃無礼な印象に。親しくなるためには、徐々に相手の文章に寄せていき、顔文字、マークなどを臨機応変に入れてみましょう。
Q. グループLINEが煩わしいときはどうすればいい?
A. 通知をオフにするか丁寧に挨拶してから退出を
グループLINEの退出は、交流を“拒んでいる感”が出てしまうので、できれば抜けずに通知をオフにすることをおすすめします。どうしても退出したい場合は、「すみません、こちらで全然発言できていないので一度抜けさせてもらいます。また、お会いしたときによろしくお願いいたします」と入れておきましょう。
Q. LINEの終わり方がわからずじまいです……
A. 嘘も方便。日常にあるあるな言い訳を
電話が鳴った、宅配便が届いた、移動中で電車が来た、家族が呼んでいる、など外的要因のせいにして、「ごめんなさい」と言って終わらせれば角が立ちません。グループLINEの場合は後でゆっくり読んで、返事すべきことだけリプライすればOK。LINEに振り回されず、自分でコントロールしてやりとりしましょう。
Q. 既読スルーされたときどうすればよい?
A. 返事を急いでいる場合は再度送ってみて最後は電話を
既読スルーといっても、悪意があってスルーしているわけではなく、移動中にたまたま開いて既読になってしまったが、読んでいなかったなどうっかり返事を失念している場合も多々あります。返事を待っている場合、緊急性によりますが、もう一度送ってみて、それでも返事がなかったらLINE電話をかけてみましょう。
オンラインミーティング、ここに注意!
仕事の場合は、襟付きのシャツを着るなど身だしなみに気を配りましょう。口紅をつけるだけでも印象がよくなります。
見た目をキレイにしたい場合は、zoomなら初期設定に[外見を補正する]オプションがあり、ソフトフォーカスでビデオディスプレイの肌色を明るく滑らかに修正できます。
また、会話が続いているときにどうしても自分だけ退出しなくてはいけない場合などは、チャット機能を使うと便利。「すみません、どうしても抜けなくてはならず、このタイミングで失礼します」とホストか全員に送って退出しましょう。
Q. 発言のタイミングが上手くとれません
A. リアクション機能を使ったり、画面上で手を挙げて
声がかぶって気まずくならないよう、発言したい人は手を挙げるなどあらかじめ決めておくといいでしょう。zoomの場合は、挙手や拍手などのリアクション機能を使ったり、チャット機能を使ってホストに発言したいと伝えたりする方法もあります。
教えてくれたのは・・・
高橋暁子先生
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト。SNSや情報リテラシー教育を専門とし、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ等のメディア出演多数。
イラスト/松元まり子 編集・文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2022年9月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事のキーワード