腸活成功の新常識!「菌のリレー」で腸内環境を改善
せっかく食物繊維をとっても「菌のリレー」が行われないとかえって太る!?
善玉菌のエサとなって腸内環境を整える発酵性食物繊維ですが、いくらたっぷりとっても腸内で「菌のリレー」が行われないと腸内環境の改善につながりにくく、かえって太りやすくなる場合もあることをご存知でしょうか?
菌のリレーとは、異なる腸内細菌がバトンを引き継ぐように代謝物を受け渡して連携し、最終的に「短鎖(たんさ)脂肪酸」という成分を作り出す働きのこと。短鎖脂肪酸には肥満の予防やコレステロールの合成を抑制する酢酸(さくさん)や、アレルギー性疾患の発症リスクを軽減する酪酸(らくさん)などがあり、菌のリレーによってこれらの短鎖脂肪酸が作られることで腸内環境が整い、多くの健康効果が期待できるのです。
菌のリレーの“リレー走者”となる菌は、大きく分けて3種類あります。
まず第1走者となる菌は「糖化菌」。納豆菌などが代表格で、私たちが食材から摂取した発酵性食物繊維をエサにして、腸内で糖を作り出します。続く第2走者は「ビフィズス菌」などの有用菌で、第1走者の糖化菌が作った糖を食べて酢酸を作ります。そして最後の第3走者が「酪酸菌」で、第2走者のビフィズス菌などが作った酢酸を食べて酪酸を作るのです。
この菌のリレーが途切れることなくつながれば、酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸が増えて腸内環境が整います。しかし、第2走者のビフィズス菌は加齢とともに減少する傾向があるため、不足していると菌のリレーが途切れてしまうことに。すると、第1走者の糖化菌が作った糖が消費されず、体に吸収されて太りやすくなる可能性もあるのです。
つまり、菌のリレーを途切れさせないためには、発酵性食物繊維に加えてヨーグルトやサプリメントなどからビフィズス菌をしっかりと補うことも重要なポイントとなるわけです。
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