【健康食】春が旬!腸内改善効果もある「わかめ」を健康の味方に
4月下旬から5月上旬にかけて、わかめの採取がひと段落し、市場に出回る時期ということから、5月5日は「わかめの日」とされています。健康食としても注目のわかめについて意外と知らない基礎知識や活用法をご紹介!
三陸産と鳴門産で味や食感が違う⁉
日本の食卓には欠かせないわかめですが、日本で食べられるようになったのは、なんと縄文時代と言われています。青森県・亀ヶ岡遺跡から縄文土器と一緒に発見されており、奈良時代には万葉集に海藻を詠んだ短歌、和歌、長歌が記録されています。平安時代にはすでに、味噌汁、お浸し、佃煮などで食されていたというから、いかに日本の食文化に根付いたものなのかがわかります。
現在、日本国内の主産地は約7割が宮城県、岩手県の「三陸地区」、2割弱が徳島県、兵庫県淡路島・鳴門海峡沿岸の「鳴門地区」。どちらも1月~4月が収穫時期で、一般的に2月~3月に採れたものを「新わかめ」と呼び、とくにおいしいとされています。
わかめは養殖する海域の水温、栄養、塩の量、流れの強さなど、さまざまな要素により、葉の色、厚さ、食感などが異なります。リアス式海岸で厳しい海流のなかで育つ三陸産は肉厚で歯ごたえがあり、潮の満ち引きが厳しいなかで育つ鳴門産はなめらかな口当たりが特徴。また、北海道道南の海峡の潮流で育つ北海道産は、シャキシャキとした歯ごたえでしっかりした舌ざわりに。いろいろ食べ比べてみるのも楽しそう!
わかめは低カロリーで栄養豊富! 腸内環境改善の効果も
ミネラルが豊富で健康にいいというイメージが定着しているわかめですが、カルシウム、ビタミンK、鉄分、マグネシウム、食物繊維など、健康に欠かせない成分が豊富に含まれている低カロリー食品です。とくに食物繊維を豊富に含んでおり、腸内環境の改善も期待できます。また、食事と一緒に食べることで、食後の血糖値やインスリンの上昇を緩やかにすることもわかってきています。その他、継続してとることで、高めの血圧の低下、食後の中性脂肪の抑制にも効果があるなど、健康効果が高い優秀食品であることがわかります。
手軽に作れる! 乾燥カットわかめの活用レシピ
スーパー等でよく見かける乾燥カットわかめは、常備しておくといつでも簡単においしいわかめが料理に使えて便利。乾燥カットわかめの戻し方にもポイントがあります。
まず、乾燥カットわかめは何倍もの水分を吸収するため、水の量が少ないと戻しムラができてしまいます。戻すときはたっぷりの水で戻すことが大事。乾燥カットわかめ3gに対して、300mL~500mLの量の水が目安。また、特徴や用途によって、水で戻すか、お湯で戻すかを変えるのも、よりおいしくいただくコツです。
●水戻し 戻し時間:5分
戻す時間が少し長くなっても食感が保たれ、失敗しにくいのがこちら。シャキシャキとした食感や独特の香りが残りやすいので、お刺身に合わせると相性がよく、おすすめ。
●お湯戻し 戻し時間:2分
時短になり、鮮やかな色になるので、サラダなどにもおすすめ。乾燥わかめ独特の臭いも軽減します。乾物の状態で汁物に入れる場合は、火を止める直前(もしくは直後)にすると盛りつけて食べるときにちょうどよく戻ります。
乾燥カットわかめを活用したレシピをご紹介。手軽にできるものばかりなのでぜひ作ってみて!
◇トースターで焼くだけ!「揚げない焼きわかめ春巻き」
◇ヘルシー!「わかめグラタン」
◇簡単!万能調味料に「わかめ炒め」
取材協力/理研ビタミン
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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