今の住まいに夏支度を Vol.1
今どきの住まいでもなるべくナチュラルに夏を過ごしたい。
そんな方のヒントになる”夏支度のあれこれ”を、3回連載でお届けします。
第1回はフードスタイリストの江口恵子さん。
建築家のご主人が設計した江口さんのお宅。
エアコンが苦手なので「風通しをよくしてほしい」とリクエストしたそう。
南北に大きな窓を、住宅が隣接する東西には外からの目線が気にならないようハイサイドライトを配した家は、どこにいてもやさしい風がそよぎ、猛暑日でなければエアコンは使わないといいます。
「エアコンでダイレクトに冷やすより、知恵を絞り、ちょっぴり手間をかけて涼を得る……そんな夏の過ごし方が好きです。
最近は学校もエアコン完備。
子どもたちの体調を考えても、家ではなるべく自然の涼を楽しみたいですね」
風を呼び込むリビング
南向きの明るいリビング。
お向かいに大きなお寺があり、緑の借景に恵まれているうえ、吹いてくる風も冷たく気持ちがいいそう。
家の中に自然を呼び込むひと手間を
水を張ったボウルにグリーンを浮かべるスタイリングは夏の定番。
「つくばい気分で、気持ちの気温が下がるでしょう?」
涼を運ぶグリーン
留守中はさりげなく遮光
家の構造上の工夫に加えて、日常の小さな工夫もたくさん。
「外出の際は、チャコールグレーのレースカーテンを必ず閉めて出かけます。直射日光をシャットアウトしておくと、窓を閉め切っていても部屋に熱気がこもらず、サウナ状態になりません。
帰宅後に窓を開け、新鮮な風を通すだけでスッと涼しくなるんです」
日射しを遮りながら、透け感もあるカーテンは「マナトレーディング」であつらえたお気に入り。
食器棚を夏仕様に
ディスプレイや料理を盛りつける器も竹やガラス素材に替えて、見た目に涼しく。
「梅雨を過ぎたらガラスや白い食器を棚の手前に出して、衣替えならぬ”食器替え”をします」
冷凍庫には家族全員分の氷枕がスタンバイ。
香りで涼を感じて
香りもクールダウンに上手に利用。
薬局で手軽に買えるハッカオイルが大活躍。
手作りのお掃除スプレーに加えたり、たらいに数滴落としておしぼりを絞るとクール。
ミントやティーツリーなど爽やかなアロマを焚いて。
風を運ぶうちわを飾って
沖縄産のシュロのうちわは見て、使って涼しい優れもの。
すぐ手に取れるよう「見せて収納」しています。
教えていただいたのは・・・
フードスタイリスト
江口恵子さん
雑誌を中心にレシピ提案やスタイリングなどで活躍するほか、ケータリングや料理教室で人気の“ナチュラルフードクッキング”を主宰。
プライベートでは3児の母。
撮影/下村しのぶ 文/早川ちかこ
『大人のおしゃれ手帖』2015年8月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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