スウェーデン・テキスタイルに魅了される
雨の日のレジャーで行きたい美術展3選【50代のお出かけ】
スウェーデンの暮らしに息づく、豊かなテキスタイル文化。
自然へのまなざしと物語性に満ちたデザインは、長い歴史のなかで受け継がれ、発展してきました。
貴重なコレクションから、温かな手仕事の軌跡をたどります。
北欧デザインは、日本でも根強い人気を誇っています。
自然と寄り添いながら暮らす北欧のライフスタイルや、シンプルで美しいデザインは、日本の生活文化とも高い親和性を持ち、今なお多くの人々を魅了し続けています。
北欧では長く厳しい冬を過ごすため、室内を彩る美しいテキスタイルが発達してきました。スウェーデンのテキスタイルは、長い歴史の中で育まれた伝統と革新、そして芸術性が融合した豊かな文化といえます。
その起源は、農村での羊毛や亜麻を用いた手織りにさかのぼります。
19世紀には南西部のボロースを中心に工業化が進み、紡績や織布が機械化されました。さらに1950年代の北欧デザインブームにより、自然をモチーフとした美しいテキスタイルが世界的な評価を得ます。
スウェーデンのテキスタイルは、自然や植物をモチーフにしたデザインが特徴です。長い歴史の中で、ボタニカルアートの伝統、自然との共生を大切にする精神がデザインに息づいています。
もう⼀つの特徴は、モチーフの物語性です。
特に子ども向けの生地では、絵本のような親しみやすい世界観が表現されています。
こうした豊かな物語性と自然美が、スウェーデン・テキスタイルの大きな魅力となっています。
本展では約250点の作品と資料を通じて、これまで日本であまり紹介されてこなかったスウェーデン・テキスタイルの歴史と魅力を紹介し、デザインに込められた豊かな物語をひも解きます。
トップ掲載作品:ウッラ・エーソン・ボディーン《ゴーセン(ガチョウ)[児童文学『ニルスのふしぎな旅』のモルテン]》1979 年 サラ・アクステイリウス氏蔵
アンナ=レナ・エムディエン《ソンマルロヴ(夏休み)》制作年不詳 サラ・アクステイリウス氏蔵
教えてくれたのは・・・
公益財団法人
西宮市⼤谷記念美術館 学芸員
下村朝香さん
専門はデザイン、近代工芸。『野球とデザイン』(2025年)、『戦後西ドイツのグラフィックデザイン』(2024年)、『プロダクトデザイナー・喜多俊之』(2021年)、『きたれ、バウハウス』(2019年)などを企画。
『スウェーデン・テキスタイル展
暮らしと自然に息づく北欧デザイン』
Place : 西宮市⼤谷記念美術館(兵庫県)
Date : 開催中~6月28日(日)
Open : 10:00~17:00(入館は16:30まで)
Closed : 水曜日
0798-33-0164(西宮市⼤谷記念美術館)
※愛知・東京でも巡回予定
こちらの展覧会にも注目!
編集部がおすすめする注目の展覧会をピックアップ。
『ロン・ミュエク』
イギリスを拠点に活動するロン・ミュエクは、革新的な素材や技法で具象彫刻の可能性を広げてきた現代美術作家。
実際の人物より⼤きく、あるいは⼩さく造形された作品は強い存在感を放ち、人間と身体との関係を問いかけます。
カルティエ現代美術財団との共同企画による本展は巨⼤インスタレーションを中⼼とした展示を通じ、どのように比類なき作品が生まれるのかを明らかにします。
森美術館(東京都)
開催中~9月23日(水・祝)
『イラストレーター 安西水丸展
ぼくのあそび I DRAW TO PLAY』
1970年代から⼩説、マンガ、絵本、エッセイや広告など多⽅⾯で活躍したイラストレーター・安西水丸。その原点だった「あそび」の感覚をたどりながら、印刷物、原画、版画、関連資料を500点以上で紹介。
楕円の⼤空間では少年期を過ごした房総半島・千倉の海の映像とともに、インスタレーションを展開するなど、遊び⼼に満ちた彼の作品世界を会場全体で楽しめる展覧会です。
PLAY! MUSEUM(東京都)
開催中 ~7月12日(日)
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