美しいのに怖すぎる……、油断ならない“大人のための”ホラー映画3選
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『君の名前で僕を呼んで』の監督が傑作ホラーを再構築した意欲作
『サスペリア』
『サスペリア』
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イタリア・ホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェント監督による1977年のホラー映画『サスペリア』を、『君の名前で僕を呼んで』で知られるルカ・グァダニーノ監督が再構築した作品。
主演はダコタ・ジョンソンで、オスカー女優のティルダ・スウィントンが重要な役で共演。グァダニーノ監督とスウィントンは盟友で、この企画について25年も前から話し合ってきたといいます。そして、ホラー映画を盛り上げる不気味で官能的な旋律を、レディオヘッドのトム・ヨークが担当しています。
『サスペリア』© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC All Rights Reserved
1977年、アメリカのボストン出身のスージー(ダコタ・ジョンソン)は、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踏団に入団するため、夢と希望を胸にこの地にやってきます。
オーディションでカリスマ振付師であるマダム・ブラン(ティルダ・スウィントン)の目に留まったスージーは、すぐに演目のセンターに抜擢されます。その一方で、マダム・ブランの指導を受ける有能なダンサーたちが、次々と失踪するという不可解な事件が発生。心理療法士のクレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踏団の闇に近づいていきますが……。
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オリジナルの『サスペリア』と大まかなストーリーは同じですが、再構築版では主人公たちが踊るのがバレエからコンテンポラリー・ダンスに変更されています。さらに、舞台を1977年のベルリンに設定したことで、当時の東西ドイツの社会情勢などを織り混ぜ、物語に現実味をもたせています。また、ルカ・グァダニーノ監督は『君の名前で僕を呼んで』でもインテリアなどのセットが凝っていてきれいでしたが、本作でも暗い色彩ながら細部まで映像美が際立っています。
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もちろんグロテスクなシーンはありますが、赤い色彩で流れるような映像で、前衛的なアートに見えなくもありません。また、ティルダ・スウィントンがマダム・ブランのほかにも二つの役を演じていて、一人三役の名演を披露。オリジナル版とはかなり違う印象を与える現代版『サスペリア』は賛否両論を呼びましたが、アルジェント監督とスウィントンの芸術性が光る意欲作といえるでしょう。

『サスペリア』
2018年製作
Blu-ray ¥2,200/DVD ¥1,257 発売中
発売・販売元:ギャガ
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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