【50代の趣味活】奈良国立博物館「南都仏画展」でカラフルな仏教の世界に没入♡《「第78回 正倉院展」速報も!》
記事公開日
幻の法隆寺金堂壁画の色彩が最新技術で今に蘇る!

手前:国宝「伝橘夫人念持仏厨子」」〈飛鳥時代(7〜8世紀)奈良 法隆寺〉
展示は第1章として「法隆寺金堂壁画──日本仏画の黎明」からスタート。一歩足を踏み入れるや、「なんと!」と驚きました。国宝、重要文化財、そして現代の技術で色彩を取り戻した幻の仏画が揃い踏みしているんです。
具体的には、国宝「伝橘夫人念持仏厨子(でんたちばなぶにんねんじぶつずし)」〈飛鳥時代(7〜8世紀)奈良 法隆寺〉とそこに祀られていた重要文化財「厨子入押出阿弥陀三尊(ずしいりおしだしあみださんぞん)および僧形像(そうぎょうぞう)」〈飛鳥時代(7〜8世紀)奈良 法隆寺〉【ともに通期展示】を中心に、不慮の火災からその多くが焼損してしまった幻の法隆寺金堂壁画の復元画像が色鮮やかに展示されています。

法隆寺金堂壁画の高精細カラー復元画像を手がけたのは、ご存じ富士フイルム。
焼失前の昭和10年(1935)に撮影された「ガラス原板」という写真フィルムがなかった時代の記録技術と、富士フイルムが世界に誇る最新の画像解析技術によって、約8万画素という“究極の高精細カラー画像復元”に成功。実際の岩絵具を用いた検証など、気が遠くなるほどの地道な作業も行ったとのこと。
記者発表には、このプロジェクトにあたった富士フイルムの北岡弘行さん(写真左)や法隆寺の古谷正覚管長も登壇しはりました。

写真右から「法隆寺金堂壁画第6号壁 模写 桜井香雲筆」〈明治時代(19世紀)東京国立博物館〉、「法隆寺金堂壁画第2号壁 模写 藤井白映ほか筆」〈昭和15~26年(1940~51) 奈良 法隆寺〉【ともに前期展示】
これまでに法隆寺金堂壁画の姿を伝えてくれた模写も展示されています。

国宝「刺繍釈迦如来説法図」〈中国・唐または飛鳥時代(7~8世紀)奈良国立博物館〉【前期展示】
飛鳥・奈良時代には、仏さまの姿を刺繍であらわす繍仏もさかんに制作され、大きなお寺にお祀りされていたそう。こちらはその最高傑作のひとつ。ただでさえデリケートな絹に施された繊細な刺繍の作品が、約1300年前の姿を色鮮やかに現存していることに圧倒されます。ひと針ひと針に、どんな想いが込められているのでしょう。
この記事を書いた人




