【50代の趣味活】奈良国立博物館「南都仏画展」でカラフルな仏教の世界に没入♡《「第78回 正倉院展」速報も!》
記事公開日
ボストンから里帰りした名品も! 後半も気が抜けない!

「釈迦霊鷲山説法図(法華堂根本曼陀羅)」〈奈良時代(8世紀)ボストン美術館〉William Sturgis Bigelow Collection Photograph © Museum of Fine Arts, Boston【通期展示】
平安時代末期は、奈良時代の天平仏画が再注目された、ルネッサンスともいうべき時期。
第4章「追憶の天平仏」で展示されているボストン美術館の日本美術コレクションを代表する天平仏画の名品は、もともと東大寺に伝来したもので、東大寺に今も残されている国宝「倶舎曼荼羅」(平安時代(12世紀)奈良 東大寺【展示期間:8月25日(火)〜9月13日(日)】)にその構図などが取り入れられているそうです。

写真手前:重要文化財「不動明王および八大童子像」康円作 重命彩色〈鎌倉時代 文永6年(1269)作 文永9年(1272)彩色 東京 世田谷山観音寺〉【通期展示】、写真奥:「四天王像」重命筆〈鎌倉時代 建長5年(1253)頃 ボストン美術館〉【通期展示】
第5章「内山永久寺──南都仏師・絵仏師の競演」では、国宝「七支刀」で知られる奈良県天理市の古社・石上(いそのかみ)神宮の近隣にかつて大伽藍を誇った幻の名刹・内山永久寺をフィーチャー。ボストン美術館からは仏画、東京からは仏像、大阪からは柱と、あちこちから内山永久寺旧蔵作品が一堂に。往時の繁栄をしのばせます。

重要文化財「愛染明王坐像および厨子」〈鎌倉時代(13世紀) 東京国立博物館〉【通期展示】
取材の翌日に石上神宮に伺ったのですが、大伽藍がその近隣にあったことを思わせるものは何もありませんでした。これだけの美しい仏さまが各地にちらばりながらも残っているのは、もはや奇跡なのかもしれません。

「仏涅槃図」観重筆 (部分)〈室町時代 天文14年(1545)〉 愛知 妙伝寺【前期展示】
第6章では「南都仏教の復興と絵所」と題して、南都仏教の復興というムーブメントのなかで、南都を拠点とする絵仏師が活躍した鎌倉時代から室町時代にかけての作品が集められています。この作品は、興福寺に所属していた仏画工房「南都絵所」の貴重な作例。

左から「春日鹿曼荼羅」〈南北朝時代(14世紀)ボストン美術館〉、「地蔵菩薩像」〈鎌倉~南北朝時代(14世紀)ボストン美術館〉【ともに通期展示】
今でも神仏の関わりが色濃く残る奈良ならではなのが、第7章「春日曼荼羅と神々の絵画」の展示。この特別展は、構想約20年というボストン美術館との国際共同企画でもあるのですが、第7章にはとくにボストン美術館所蔵作品が多いです。後半まで気を抜けない、最後まで全部見せ場。それが南都仏画展です。

「東大寺戒壇院扉絵図模写」〈江戸時代 嘉永7年(1854)頃 個人蔵〉【通期展示(半期面替)】
第8章「よみがえる奈良・天平の美」では、江戸時代以降に奈良の仏教美術をお手本とした作品が並んでいます。
明治時代の廃仏毀釈によって、日本の仏教そして仏教美術は大きな危機に瀕しましたが、その危機を食い止めようと奔走した岡倉天心、フェノロサらの教えを受けた東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部・大学院美術研究科の前身)の画家たちの作品も展示されています。
この作品の元になっている作品も第2章で展示されていますが、そちらは白描図、つまり線画なんです。ぜひ見比べてみてくださいね。
ギャップに驚かされる攻めた「南都仏画展」グッズをゲットして!

“南都仏画”をキーワードに、奈良時代から現代までの約1300年の長い旅を終えたら、ミュージアムショップへ。まずびっくりするのが、涅槃仏のクッション。シールなどのデザインもかなりポップです。


そしてとにかく「南都」ロゴグッズがこれでもか!と取り揃えられています。私はTシャツもキャップも買いました。

かと思えば展覧会公式応援キャラクター「すみっコぐらし」ともコラボ。フォトスポットのほか、グッズもありました。
念のためお伝えしておくと、もちろんポストカードや限定パッケージのお菓子など、スダンダードなグッズもラインナップされています!
※グッズは数量限定のためなくなり次第終了

そして「第78回 正倉院展」が10月24日(土)〜11月9日(月)に開催決定と発表されました。
いつか行ってみたいと思っていた方はもちろん、毎回初出陳される宝物やかなり久しぶりに出陳される宝物もあるので、見たことはある方でもぜひリピートを!
まだまだ暑いですが、正倉院展会期中の奈良は紅葉のシーズンでもあるので、混みます(断言)。去年の正倉院展は後半のチケットが予約完売していましたので、正倉院展そのものも混みます(断言)。遠方の方は早めにご計画を!
奈良国立博物館
奈良市登大路町50番地
この記事を書いた人




