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大人のおしゃれ手帖 12月号

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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女性ホルモンの働きにも影響!?
睡眠と密接に関係するホルモンを知っておこう

大人のおしゃれ手帖編集部

メノポジティブ世代※の多くが抱える睡眠の悩み。
それは女性ホルモンの乱れが原因かも。
睡眠と更年期の関係について、睡眠専門医の坪田 聡先生に教えてもらいました。

教えてくれたのは・・・
日本睡眠学会所属医師、「All About」睡眠ガイド
坪田 聡さん
睡眠専門医、睡眠コーチという両方の立場から、睡眠の質を向上させる指導と普及に努める。『女性ホルモンが整う オトナ女子の睡眠ノート』(総合法令出版)など、著書も多数。

※更年期を前向きに捉えようという『大人のおしゃれ手帖』が推し進めている言葉


睡眠と密接に関係している代表的なホルモンを知ろう!

分泌量のピークは寝入りから約3時間
成長ホルモン
傷ついた細胞のメンテナンスや疲労回復の役割をもつため、成長した大人にとっても大切なホルモン。ノンレム睡眠(脳が休んでいる眠り)のとき、特に寝ついてからの約3時間に多く分泌されます。浅い眠りが多いと正常に分泌されず、疲れがとれにくくなります。

心身を休息状態に導き眠りを誘う
メラトニン
目覚めの効果があり、日中の活動に必要なセロトニンは、夜になると分解されてメラトニンに変化します。メラトニンは催眠作用があることから「睡眠ホルモン」と呼ばれ、朝起きてしっかり明るい光を浴びると14~16時間後に分泌が始まり、次第に眠くなります。

起床直後の分泌で目覚めがスッキリ
コルチゾール
起床30分~1時間後に最も分泌量が多く、血圧や血糖値を上げて目覚めを促進させる働きがあります。起きる時間がバラバラで不規則な生活が続くと分泌低下を招き、目覚めが悪くなります。「幸せホルモン」ともいわれ、ストレスを和らげる働きもあります。

それぞれ正常に分泌されて快眠が促されると、女性ホルモン整います


知っておきたい
女性ホルモンが影響する、女性特有の睡眠のトラブル

更年期睡眠障害
更年期を迎えた女性の睡眠に対する不満が多いのは、女性ホルモンの急激な減少が原因の一つ。
月経周期に合わせて分泌されていた女性ホルモンの分泌量が低下することでストレスへの抵抗力も低くなり、ちょっとした不眠でも強くストレスに感じてしまうのです。

月経関連睡眠障害
月経前症候群(PMS)も不眠と関係しています。これは、体温を上げる働きがある女性ホルモン・プロゲステロンの影響。
分泌時期は体温が下がりにくいために、寝つきを悪くしたり眠りを浅くしてしまうことも。
それゆえ日中の眠気が強くなったりします。

脂質異常症
中性脂肪が多い高脂血症と、悪玉コレステロールが多い高コレステロール血症を脂質異常症といい、閉経によって女性ホルモン・エストロゲンが減少することで好発しやすくなります。
脂質異常症になると睡眠の質が低下しやすく、睡眠時無呼吸症候群を併発する場合も

睡眠時無呼吸症候群
閉経後に急増するのが特徴。
女性ホルモン・エストロゲンの減少により、気道を支える筋肉が下垂することが原因といわれています。
いびきをかく癖がある、睡眠は十分なのに日中の眠気が強いなどの症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。


illustration: Hitomi Hasegawa text: Misao Hamaoka

大人のおしゃれ手帖2023年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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大人のおしゃれ手帖編集部

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