【能登屋英里さんに聞く】
キッチンが整った印象に見える!6つのポイント
毎日必ず過ごす場所でもあるキッチンに着目。
整理収納アドバイザーの能登屋英里さんに聞いた、キッチン収納を素敵にまとめるポイントをご紹介。
教えてくれたのは・・・
ビジュアルコンサルタント・整理収納アドバイザー
能登屋英里さん
築約50年、52㎡のフルリノベーションしたマンションに夫と小学生の娘と3人暮らし。心地よさと機能性にこだわった暮らしを提案している。アパレルショップのディスプレイで培ったインテリア術と見せる収納術に定評がある。インスタグラムでは自宅や暮らしの様子も公開中。
Instagram:@eiriyyy_interior
「見せる収納」は壁面だけじゃなく空間も使って立体的なレイアウトを
52㎡の空間を、収納の利便性にこだわってリノベーションした能登屋英里さんのご自宅。
とくにキッチンはこの家を象徴する場所。
「基本的には『見せる収納』です。壁面だけじゃなく、空間も使って立体的な配置を考えることが、インテリア面と機能面を両立させるコツ。物を減らしてすっきりと整える方法もありますが、私は愛着のある道具に囲まれて過ごしたい」と能登屋さん。
人に見られることを前提にしているから、この空間に置いていいもの、悪いものを徹底的に見極めています。
「使わないものは買わない、ということは大前提ですが、まとまりのある印象にするなら、素材感と色に統一感を持たせること。うちの場合は、シリコンの道具の黒、調理器具のステンレスの銀、スポンジなど掃除用品の白と3色を基調にしています。テーブルやカウンターなどの家具類は床の色に合わせて選ぶとまとまって見えます」
立体的に空間を見る視点は、動線を考えるうえでも重要。
「頻繁に動き回る場所だけに、自分の動線に合うよう思い立ったらすぐに家具の配置転換ができるようにしています。子どもの成長など、ライフステージの変化でも過ごしやすさって変わりますよね」
「『なんか好き』『とりあえず』の買い物も失敗のもと」との助言も。念頭に置きましょう。
壁際に配置した棚は、グレーのコンテナボックスで種別収納して、見た目にもすっきり。
防災食のストックなど普段出し入れが少ないものは、奥側のボックスで管理。
「ル・クルーゼ」のターコイズ・ブルーの鍋は、能登屋さんのキッチンのアイコン的な存在。
CHECK POINT
キッチンが整った印象に見える6つの注意点を能登屋さんに教えていただきました。
01. きれいに見える並べ方
見せる収納をする際にまず押さえたいのは、シリコンの黒、ステンレスのシルバーなど素材感や色をそろえて並べること。
また、大きいものから小さいものへ、順に並べると整った印象に。
02. 使い勝手のいい配置
シンク下の収納にはボウルなど水まわりで使う道具を、コンロ下の収納にはフライパンなど火まわりで使う道具を。
使う場所によく使うものを配置すると作業に無駄がなくなり効率アップ。
03. サイズと数を把握する
もっとも重要なのが道具のサイズと数をしっかり把握すること。
能登屋さん宅の調味料棚の場合は、長年愛用している「オクソー」のポップコンテナーを9個並べることを基準に棚を配置した。
04. 家族で情報を共有
余分な買い置きは、置き場所も困るうえ、散らかって見える原因にも。
能登屋さん宅では、家族全員の目に留まる冷蔵庫にホワイトボードを用意して、買い足しリストを家族で共有している。
05. ケースを有効活用
細々した道具の整理整頓に役立つケース類は、シンプルな形状のものを選ぶこと。
能登屋さんが愛用するのは、「無印良品」のファイルボックスや整理トレイ、「ケユカ」の文具ケースなど。
06. いる? いらない?
三角コーナーをやめて消臭袋に変更。また、スポンジ置きもなくし、つるして使うように。
シンク内がすっきりしたうえ、衛生的に。
いらないもの、代用できるものを探してみても。
撮影/白井裕介 文・編集/鈴木香里
大人のおしゃれ手帖2023年11月号より抜粋
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この記事を書いた人
大人のおしゃれ手帖編集部
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