【体験レポート】チョコレート研究家・小椋三嘉さんが推薦!「 ~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ 2024」で食べるべきチョコレート
【小椋さんのおすすめチョコ②】ショコラの伝統を受け継ぐエレガントな一粒「パスカル・ル・ガック」
小椋三嘉さんのオススメ理由はこちら!
パリ近郊にある作曲家クロード・ドビュッシーの生誕地として知られる、美しい街サン・ジェルマン・アン・レイにお店があります。90年代に入るまでは、ショコラといえば糖度が高く重いものがまだ主流でした。でもフランスの高級ショコラの黎明期に、糖度を抑えた洗練された味わいのショコラへとシフトしていき、例えばレモンの果汁やゼストをそのままショコラに練り込んだ香り高い味わいなど、今では多くのショコラティエが実践しているフレッシュな素材使いも、この頃に確立されました。パスカル・ル・ガック氏はその基礎を作った職人から薫陶を受けたショコラティエだけあって、ガナッシュ、プラリネをはじめとする定番は、どれも安定感のある上品な味わいが期待できます。今年は冒険的な試みの、サロン・デュ・ショコラ限定のショコラが登場するということで気になりました。
ショコラティエは・・・
パスカル・ル・ガック
フランス北西部ブルターニュ地方出身。フランスで権威のあるチョコレート愛好会「クラブ・デ・クロクール・ ド・ショコラ」が選んだ“フランス最高のショコラティエ”の1人であり、フランスの伝統的なショコラ作りを守り続けている世界的なショコラティエ。1977年パリに創業したショコラ専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」で修行を積み、独立。現在はパリと日本の東京・赤坂に店舗を持つ。
【小椋さんのおすすめチョコ③】限定のトリュフは必食!洗練された味わいが大人気「パトリック・ロジェ」
小椋三嘉さんのオススメ理由はこちら!
パトリック・ロジェのトリュフが登場します。トリュフは口に入れると、芳しい香りとともに舌の上でとろりとゆるやかに広がり、なんとも幸せなひとときを味わうことができます。日本にも熱烈なファンを持つパトリック・ロジェ氏は、定期的に製作している独創的なチョコレートのオブジェ(パリにある店舗のショーウインドに飾られています)が印象的な、名誉あるM.O.F.ショコラティエの称号(2000年取得)を持つショコラティエです。M.O.F.とは、1913年に設立されたフランス国家最優秀職人章のことで、職業別に存在し、日本の人間国宝に相当するフランス文化を担う最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術・知識を持つ職人にのみ授与される称号です。中でもM.O.F.ショコラティエは、1990年に新設され、パティシエなど他の職人と比べると、その数は少ないです。そんなパトリック・ロジェのトリュフは、ヘーゼルナッツのプラリネ、塩キャラメルとハチミツ、ウイスキーガナッシュが新登場しますが、ダークチョコレートが主役のナチュラルな定番が個人的には好きです。パトリック本人が「トリュフ、セ・サンプル、メ•ボン(トリュフはシンプル、でもおいしい)」と言っているように、その味わいは本国でも根強い人気があって、オススメです。
ショコラティエは・・・
パトリック・ロジェ
別名「味の彫刻家」。パティシエであり、彫刻家でもあるという異色の経歴を持つM.O.F.ショコラティエで、色鮮やかなドーム型のボンボンショコラやライムを使った斬新なフレーバーなど、見ても食べてもおいしい遊び心にあふれたチョコレート作りを行っている。特に人気があるのはプラリネで、感動的な味わいから「プラリネの魔術師」とも呼ばれることも。
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中! ※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp