アカデミー賞を楽しもう！② アカデミー賞過去3年の話題作3選

前回から引き続き、歴代アカデミー賞を振り返り！

今年は『オッペンハイマー』『哀れなるものたち』などが作品賞を含む多数の部門でノミネートされていますが、日本からも『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』『PERFECT DAYS』の3作品がそれぞれ別の部門で候補に挙がっており、注目を集めています。
3月10日（アメリカ現地時間）の結果発表に期待が高まりますが、今回は過去3年間の受賞作の中から必見の話題作をピックアップ！

36年ぶりの続編に胸アツ！
『トップガンマーヴェリック』（2023年・音響賞）

　2023年の第95回アカデミー賞は、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が７冠と圧勝しましたが、話題性ならこの作品も負けてはいません。
　1986年公開の大ヒット作にしてトム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた『トップガン』の続編『トップガンマーヴェリック』です。

　作品賞を含む6部門にノミネートされ、音響賞を受賞。トム・クルーズは続編製作権を自ら獲得し、主演だけでなく制作も務めています。

　冒頭、鐘の音とともに壮大な世界を感じさせる「トップガン・アンセム」が静かにかかり、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」に切り替わる音楽の流れが前作とほぼ同じで、懐かしさと期待で胸アツに！
　主人公のマーヴェリックの性格も、腕は良いが無鉄砲なままで、なんだかチャーミング。そして、トムが若い！

　そんなマーヴェリックがアメリカ海軍のエリート航空戦訓練学校「トップガン」に教官として戻ることを命じられて絶対不可能な任務を任される、というストーリーで、前作でライバルだったアイスマン（ヴァル・キルマー）が再登場するなど、ファンが観たいものをしっかりと提供してくれます。
　懐かしさに浸らせるだけでなく、女性パイロットを登場させたり、若い世代の物語も描くなど、アップデートも忘れていません。
　トム渾身の36年ぶりの続編は、期待を裏切らないサービス精神と迫力の映像で、世界的なメガヒット作となりました。