【今すぐ始める防災】
水、火、電気が使えない・・・そんな時どうする?
地震や異常気象による災害が増えている今、見直しておきたい防災・減災への備え。
でも、実際被災したときに、どんなものが本当に役立つのか、イメージできない人も多いのではないでしょうか。
日々の暮らしに溶け込みながら、「もしものとき」には私たちを守ってくれる防災アイテムや、その備蓄法のアイデアを紹介します。
アドバイスをくれるのは・・・
整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師
Misaさん
Instagram:@kurashi_bosai
今回アドバイスをいただいたMisaさんは大阪在住。
2018年に大阪北部地震を体験、災害当日に水が手に入らず、備えの重要性を痛感し、「持たない暮らし」から「備える暮らし」へシフトした。家族は4人。
小学生2人の子を持つ母でもある。家族を守るために、どんな備えが必要か、準備していることをSNSや著書などで発信している。
「防災の備えって、リアルに危機感を感じた経験がないと、なかなか手が出せないんです。私もそうでした。でも、被災して水も手に入らない状況に直面して、これでは家族を守れないじゃないか!って。最近は地震だけじゃなくて、台風や豪雨などで被災することも増えています。完璧に備えようとすると大変。 『続けられること』を優先して、自分の暮らしにあった防災対策を少しずつしてみてください」
『おしゃれ防災アイデア帖 日々の暮らしに馴染み、“もしも”の時は家族を守る70の備え』(山と渓谷社)
整理収納アドバイザーの視点で、もしものときに家族を守る防災品をセレクト。日々の暮らしに溶け込む、「これならできるかも!」という「ちょうどいい備え」がわかる1冊。
1. 水が使えない
災害時、まず重要になるのが水の確保。買おうにも店が営業できない状態になっていたり、開店していても、完売していて、手に入らない可能性が高い。生命維持のための飲料水はもちろん、暮らしの中でどんなことにどれだけ水を使っているのかリストアップし、それを基に水の備蓄量を考えてみて。
最低3日分、できれば1週間分の量を用意することが推奨されている。
また、備蓄場所にも注意が必要。災害時には家の中で物が散乱し、扉が開かなくなる可能性も考え、保管場所を選んで。高く積み上げるのも危険。水は重量が重いので、地震などで落下した際にケガの可能性もある。なるべく低い位置に保管を。
ローリングストックと分散収納
Misaさんの家では長期保存水ではなく普通の水を、使いながら減った分を補充していく「ローリングストック」をしている。
購入時の箱に入れたままにはせず、すぐに出して押し入れへ。押し入れは季節ごとに出し入れがある場所なので、賞味期限も「ついでに」チェックしやすい。
賞味期限の近いものや、小さいサイズのペットボトル水はキッチンの棚に「分散収納」。使いたいときにサッと取り出せて便利。
家族分の水を完璧にストックしようと思うとかなり大変。「続けられる」ことが大切なので、最低限必要な量を空きスペースのサイズに合わせて備蓄。
水のない場面であると便利!
水を少しでも節約できるよう、スプレーしてふきとるタイプの「ドライシャンプー」と、「口腔ケア用のウェットティッシュ」も用意。使用感を知るためにお試しをしておきたい。
食器にラップを巻いて使えば、食器洗いの水を節約できる。
無駄を減らすようにサイズも大小あるといい。ほかにも、ケガをしたときの止血など、さまざまな用途で使える。
水はかなりの重さになるので、高齢者など、備蓄水の交換をまめにするのが大変な場合は「長期保存水」の利用も。Misaさんは両親の家には「長期保存水」を備蓄しているそう。
トイレ問題
袋と凝固シートが一体化、便器に取り付けるだけで使える。防臭・抗菌効果もあり、処理も簡単。
「サニタクリーン」簡単トイレ(20枚入り)¥3,300/株式会社 総合サービス
災害用トイレを使うことになれば、におい対策も必要。消臭効果のあるスプレーや重曹なども普段から使うように常備している。
トイレットペーパーのストックは、Misaさん宅では、1.5倍巻きのものを24ロールと決めている。減ったらその都度買い足している。
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中! ※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp