長引く咳、もしかして50代以上の女性に多い「肺マック症」かも!
治療は薬物療法が基本
現時点で肺MAC症を完全に治す治療法は確立されていません。しかし、多くはゆっくりと進行し、軽症の場合は自然軽快する人や、経過観察のみで生活している人もいます。ただし、その場合も定期的に検査をして病状を確認する必要があります。
咳やたんなどの症状がある場合や、病変が進んでいる場合は治療を行います。治療は抗生物質による薬物療法が基本です。効果が弱い場合は注射を併用することもあります。また、病変を取り除く手術を行うケースもあります。
肺MAC症は再発や再感染が多い病気です。そのため、菌が検出されなくなってもしばらくは薬物治療を続ける必要があり、年単位で治療が行われます。また、治療を終えた後も定期的な検査が必要です。
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この記事の監修者
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長菊池大和
2004年3月、福島県立医科大学医学部卒業後、湘南東部総合病院外科・外科科長などを経て、令和元年5月1日より現職。「総合診療、救急診療を通じて、地域医療に最大限に貢献する」ことを目的に日々診療を行う。 救急センター長日本救急学会救急科専門医、日本外科学会外科専門医、日本慢性期医療協会総合診療認定医、日本医師会認定健康スポーツ医、認知症サポート医身体障害者福祉法指定医(呼吸器)、厚生労働省初期臨床研修指導医、神奈川県難病指定医、エピペン処方認定医