優恵のおしゃれは心意気 Vol.19
「白い帽子とパリ風のカフェと青竹踏み」

優恵

長年のモデル仲間の友ふたりと久し振りにランチをして、お買い物をして、カフェでお茶をして、またお買い物をして、お夕飯も一緒にした良き一日。娘の頃に一緒に働いていた彼女たちは同級生のような存在です。そして、初めて会った日のことも意外と憶えているものだと思い返しています。しょっちゅう会うわけではありませんが、40年近くものお付き合いですから、親戚よりもわたしのことを知ってくれている安心の友です。

＜白い帽子と白いシャツワンピース＞

白い麻のシャツワンピースは背中にイタリア語のメッセージが刺繍されています。ボローニャ在住のワイヤーアーティスト、小林千鶴さんの作品から2019年の東京でのエキシビションの際に作られたものです。千鶴さんが暮らしていらっしゃるお山に思いを馳せます。

ある日、友とウィンドウショッピングをしていて、素敵な真っ白い帽子に心惹かれました。ツバが広くてさり気なくてとても美しい帽子でした。けれど、わたしはヘアオイルを使ったり汗をかいたりしますので、帽子をじゃぶじゃぶと洗いたいのです。もっと丈夫そうで、さっと汚れが落ちそうな素材でなければなりません。「夏の帽子、夏の帽子」と思いながら近所の商店街の帽子屋さんへ入りました。パリッと白くてなかなか良い形の帽子を見つけました。ツバの縁にはワイヤーが入っていて、あごひも付き、内側には接触冷感で吸水速乾素材の保冷剤ポケットが付いていて、至れり尽せりなのです。さすが日本の帽子メーカー！と感動しました。今年の夏は、折りたたみの日傘と二段構えでまいります。