家事効率をアップ!
段取り上手は暮らし上手(後編)
築55年の平屋をセルフリノベーションした柚木さとみさん。
自宅、キッチンスタジオ、料理教室を兼ねた一軒三役の家は、カフェプロデュースの経験を活かした独自の工夫でいっぱいです。
教えてくれたのは・・・
柚木さとみさん
料理家・カフェプランナーとして活躍。
自宅兼キッチンスタジオ「さときっちん」で料理教室も主宰している。
楽したいから、ひと手間かけて
「仕事は段取り八分」というように、暮らしも下ごしらえが大事。
面倒でもひと手間かけて下準備しておくと、「うんと楽」になるそう。
「効率重視でなんでも急いでやりましょう、というわけではありません。スムーズに、ストレスなく家事がこなせたら楽だし、楽しい。そのうえ、自分の時間が増えるのですから、やっておく価値はあります」
スパイスは空き瓶に入れ替えて
乾物やスパイス類は、中身が見える瓶に入れ替えておくのが習慣。
取り出しやすく、在庫管理も一目瞭然です。奥行きの浅い棚は手作りのお気に入り。
調理小物は素材別に分けて収納
よく使う調理小物は出しっぱなしが基本。
「用途別に分類するのもいいですが、私は素材別派。自分なりのルールを見つけて」
ペーパータオルはコツコツ、チョキチョキ
市販のペーパータオルは大きすぎるので、時間のあるときに小さく切っておくと、使いやすく無駄がありません。
鍋の汚れや野菜の水気を拭くほか、ちょっとした掃除にも。
手前のシリコン製スクレーパーも、鍋の汚れ取りに便利。
便利な道具に助けてもらう
「買い物は慎重派ですが、どうしても動作がつながらず作業が中断してしまうと感じたときは、優れた道具に頼ります。計量カップひとつで作業が格段にスムーズになることも。ゴチャゴチャした印象にしたくないため、極力シンプルなデザインを選んでいます」。
本当にほしい機能を具体的にイメージできたときが、買い物のタイミング。物選びの失敗も少なくなります。
「OXO」のアングルドメジャーカップ
いちいち腰を低くして横から確認しなくても、上からのぞくだけで正しく測れる優れもの。
そろえるならスタッキングできるもの
バットやザルなど数が必要な道具は、スタッキングできるものが断然便利。
極小のザルは薬味を水にさらす際など、出番が多いそう。
photograph: Takafumi Matsumura text: Chikako Hayakawa
※大人のおしゃれ手帖2015年9月号をもとに再編集
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