【60代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし】
折原みとさんインタビュー
いくつになっても、考え方次第で自分らしい楽しみや幸せは見つけられるはず―。
前向きなエネルギーに満ちた折原みとさんの新刊エッセイは、年齢を重ねることに戸惑う人の背中を押してくれる一冊です。
精神的な余裕が生まれる60代が、いちばん楽しい
マンガ『るり色プリンセス』や少女小説『時の輝き』などの作品で、女性たちの思春期に寄り添
ってきた折原みとさん。新刊エッセイ『60代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし』で綴られているのは、タイトルどおり、ポジティブにおひとりさま生活を楽しむ日々。
「ひとりは寂しい」ではなく、「ひとりだから自由で楽しい」という折原さんの言葉に、勇気をもらう人も多いのではないでしょうか。
「今の暮らしの拠点となっているのは、海が見える湘南の家。20代の頃は仕事一筋で、ほかのことは何もできませんでした。このままでは心も体もだめになると思い、33歳のときに住み慣
れた東京を離れて、郊外へ移ることに決めたんです」
がらりと生活を変えてからは、日本舞踊やヨガ、弓道などの習いごとにトライしたり、愛犬と海辺を散歩したり、庭や家づくりに勤しんだり……。そうした暮らしを経て、「60代の今がいち
ばん楽しい」と語ります。
「若い頃よりも精神的な余裕ができて、時間の使い方や人との距離感もうまくなってきました。
これまで蓄積してきたものがあるからこそ、それをさらにアップデートしようという前向きな気持ちも湧いてきます。だから、人生は60代からがいちばん面白いんじゃないかと思うんです」
では、充実した
60代を過ごすために、50代のうちに準備すべきことは何なのでしょうか。
「やりたいことを見つけて、少しずつ始めておくこと。そして、何より体力ですね。60代以降で
新しいことを始めるには健康が第一。体のメンテナンスや運動は、早いうちから習慣にしておいた方がいいと思います」
加えて、複数の居場所を持っておくことも大事だと話します。
「私は〝おひとりさま〟ではあるけど、孤独ではありません。それは、いくつも居場所があるから。一つのコミュニティだけに依存すると、うまくいかなくなったときに苦しくなってしまう。習いごとや趣味を通して、いろいろな場所とつながっておくと、心の余裕につながります」
昨年でデビュー40年を迎え、作家としての新たな挑戦も。
「これまでは若い世代向けの作品が中心でしたが、今書いているのは大人の読者に向けたもの。
書き方や構成も以前と違うので時間はかかっていますが、その過程も含めて楽しんでいます」
『60 代バツなしおひとりさま、毎日ごきげん暮らし』
折原みと
¥1,870(KADOKAWA)
21歳でマンガ家デビューし、多忙な時期を経て湘南へと移住した著者が、新たな発見や喜びに満ちた日々を綴ったエッセイ。
「結婚しても、しなくても、自分なりの幸せを見つけていけばいい」という言葉から、今後の人生を歩むためのヒントが見えてきます。
執筆のお供
執筆はアナログ派
20 年同じシャープペンシルを愛用
「いまも原稿は手書き」という折原さんが、20 年前から愛用するPILOTのシャープペンシル。「同じもの(色も)が家のあちこちに置いてあります。筆圧が強いので、0.5だと芯が折れちゃう。0.7mmがちょうどいいんです」
私の好きなもの
作品のイメージに合った
アクセサリーを手元に
執筆中は、コレクションしている石の一部をデスクに置いておくのがルーティン。
「旅行先で買うことが多くて、これはアメジストと蛍石。そのとき書いている作品のイメージに合った指輪もつけるようにしています」
photograph: Miho Kakuta text: Hanae Kudo
大人のおしゃれ手帖2026年4月号より抜粋
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この記事を書いた人
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