【田中みな実さんインタビュー】
「ままならなさ」も「余白」も楽しむ生き方に
記事公開日
こだわりは手放して、人に委ねる余白を持つ

この日、みな実さんが見せてくれた1冊のノート。そこには、監督との打ち合わせ内容や演出の意図、演技コーチから受けたアドバイスまでが細かく書き留められています。これはどんな仕事でも欠かさない準備のひとつ。
「子役から活躍されている方もたくさんいらっしゃるので、年齢では私のほうが上でも、お芝居では先輩ということがよくあります。今回ご一緒した原菜乃華さんもそう。普段は気さくにお話ししていますが、お芝居に入ると、その経験値や実力に圧倒されました。肩書や年齢ではなく、相手から学ぶ姿勢を忘れたくないですね」
年齢を重ねても、「わからないことを、わからないと言える人でいたい」というみな実さんは、「ストイック」というパブリックイメージそのまま。そう伝えると、「そう思われている自覚はあります」と少し照れたように笑いました。
「本当は余白のある人間になりたいんですよ(笑)。『セリフ、全然覚えてないんだよね』なんて言いながら現場に入って、素晴らしいお芝居をされる方もいらっしゃるじゃないですか。羨ましいです。私はそういうタイプではないので、できる限り準備をして、それでも届かなかったら、それがいまの実力なんだと受け止めるしかないと思っています」
常に自分を磨き続ける姿勢は、ときにつらいこともありそうですが? と尋ねると、年齢を重ねて手放すことができたものもあると応じます。
「20代の頃は、こだわりがすごく強かったんです。たとえばメイクなら『こうじゃなきゃ嫌だ』というのがあって。でも30代になって、いろいろなヘアメイクさんとご一緒するようになったら、自分では思いつかなかった新しい自分に出会えることが増えました。委ねる勇気』を持つようになってからのほうがずっと楽しくなりましたね」
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