【桐谷健太さんインタビュー】「自分の声を聞くプロになる」50代・60代を心地よく生きるヒント
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未来に身構えない。「自分の声を聞くプロ」になって人生を楽しむ

かつては、エネルギッシュで、少しやんちゃな役の印象が強かった桐谷さん。世間が求めるイメージに自分を寄せようとしていた時期もあったそうです。けれど、さまざまな役を重ねるうちに、周囲から「どんな人なのかわからないから聞きたい」と言われるようになりました。その変化を、桐谷さんは心地よく受け止めています。
「昔は、求められている自分に合わせたほうがいいのかな、と思うこともありました。でも今は、その日に自分がそういたいと思う自分でいられるようになりました。すごく清々しいですね」
人生で起こることには、不思議なつながりを感じることもあると言います。ただ、すべてに答えや意味を与えようとはしません。「生きていることも謎だらけ」と笑いながら、こう続けます。
「こうあるべき、となると狭くなってきますよね。本当はもっと、めちゃくちゃ広いと思うんです。偶然と呼ぶにはできすぎていることもあるし、過去の経験が積み重なって今につながっていることもある。かといって、全部に意味づけしなくてもいいんじゃないかな、とも思う」
これから迎える50代、60代のために心がけていることを尋ねると、桐谷さんは「先のことは分からない」と率直に答えます。だからこそ大切なのは、遠い未来を予測して身構えることより、今この瞬間の自分に目を向けることなのだそうです。
「今、食べたいものを食べたらいいし、着たい服を着ればいい。人の目を気にしてしまう自分も、落ち込んでしまう自分もいていいと思うんです。無理に何かをするより、『今日、何をしたい?』と自分に聞くのがいい気がします。今やりたいことを選択していったその先のほうが、きっとおもしろくて素敵な未来になっているんじゃないかな。自分の声を聞く“プロ”になっていくプロセス自体を、楽しんでいきたいですね」
PROFILE
桐谷健太(きりたに・けんた)
1980年2月4日生まれ。2002年にドラマ『九龍で会いましょう』でデビュー。近年の主な出演作に舞台『酔いどれ天使』(’21)、『恋と革命』(’09)、映画『知らないカノジョ』(’25)、『首』(’23)、ドラマ『いつか、ヒーロー』(’25)、『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(’25)など。
桐谷健太さん出演舞台
PARCO PRODUCE 2026
『聖地X』
裕福な実家で働かずに暮らす山田輝夫のもとへ、妹・要が戻ってくる。やがて妹の夫・滋が山田家を訪ねてくるが、同じ頃、東京にも滋がいることが判明。突如現れたドッペルゲンガーをきっかけに、輝夫は不可解な現象の真相を探り始める。過去にも起きていた似た事件、そして土地に秘められた謎とは――。日常に潜む違和感から、「存在」と「記憶」を問いかけるSFコメディ。
作・演出:前川知大
出演:桐谷健太 和希そら 浜田信也
こがけん 池田 良 土本燈子 渡辺 光
村岡希美 馬渕英里何
東京公演:2026年11月5日(木)~29日(日)/PARCO劇場
大阪公演:2026年12月5日(土)~7日(月)/COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
香川公演:2026年12月19日(土)~20日(日)/シアターマド(丸亀市民会館)大ホール
撮影/白井裕介 取材・文/みよしみか
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