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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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【インタビュー】
ヘア・メイクアップアーティスト 山本浩未さんに聞く
メイクが大人世代にもたらしてくれることとは?

大人のおしゃれ手帖編集部

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ツヤと血色をよくする「仕込み」を施して立体感を作る

山: メイクは「仕込み」が大事です。洗顔をしたあとは「スチームON顔®︎」を。50度のお湯で温めたガーゼタオルを顔にあて、顔全体を包み込むようにして。50度のお湯は沸騰したお湯に同量の水を入れるだけだから簡単です。スチームすることで血色がよくなります。そのあとにマッサージブラシで肌の表面をなめらかにすることもおすすめ。歳を重ねると毛穴が気になってきますから。

平: これだけで幸せな気持ちになりますね。

山: 凝り固まった肌を起こしてあげて、そのあとにしっかり保湿(ⓑ)。最新の美容液には保湿と美白が叶うものがあるので、ここは思い切っていいものを使ってほしいですね。実は私もずっと美容液を使わずに歩んできたんですけど、50歳になった時にやっぱり使おうと思って。使い始めたら、「本当に違う!」と実感したんです。

平: いいものを使うって大事ですね。それこそ自分への手当てになるし。ちなみに美容液って、いつつけるのが正解なんですか。

山: 化粧水のあとです。手に取ったら、手のひらに広げて、タッピングするようにつけてください。さあいよいよメイク。かずみさんは自然素材の洋服を着ていると思うので、あまりやり過ぎない方が似合うと思います。あえてそばかすは生かして。ただ、目が大きく疲れが出やすいので、ベースを塗る前にオレンジのコンシーラーでフォローしましょう。ほんの少し指にとって、目の下のクマに指腹で点を描くように置いていく。ベタッとカバーせずに、点でぼかすイメージで。

平: またここでもベースの前の「仕込み」ですね。

山: そうです! 血色をさらに仕込みます。かずみさんの場合はBBクリームとか化粧下地だけでもいいかな。これも指腹で点を置いていくようにポンポンポンと塗っていきましょう。最後にパウダーで整えたらベースは完成です。

平: スーツとかフォーマルなスタイルの人の場合はベースメイクは違いますか。

山: そうですね。その場合はリキッドファンデーションでしっかり肌を作った方がいいですね。メイクは洋服などのスタイルと合わせるのが大切です。ベースが出来上がったら、顔のメリハリを作る赤と黒を仕込む。赤というのはチークとリップ。チークはクリームタイプのものを。指先にとって点を置いていくイメージで。そうすることで自然な立体感が生まれます。

平: リップは何色がいいですか?

山: 誰にでも似合って、全体を血色の良い感じに見せてくれるのはブラウンが入っている赤。薄くリップクリームと一緒につければすごく自然な印象に。きちんと塗れば、お化粧感が出る便利なカラーです。

平: リップは筆を使って塗った方がいいですか。

山: 直塗りでいいです。ただし、輪郭をちょっとだけ整えた方がいいので、直塗りしたあとに上唇の山の部分を綿棒とかで整えて。山・谷を作ると立体的になるので。

平: なんかピントが合うようになった感じ!

山: 次に黒。眉毛とまつ毛。かずみさんは顔立ちがはっきりしているから、アイライナーはさほどする必要はないけれど、マスカラを少しつけるのはおすすめ。ビューラーでちょこっとカールしたあと、まつ毛をしなやかに伸ばしてくれるコームタイプのマスカラをつけて。

平: マスカラもいろんなタイプがありますよね。

山: まつ毛を伸ばしたい人はコームタイプ。まつ毛が薄くてボリュームを補いたい人はブラシタイプを選ぶとまつ毛を太らせてくれます。

平: 目元に強さが出ました。

山:さらに少しだけシャドーライナーを足しましょう。これはシャドーという名の通り、はっきり色は出ないけど、ちょっとした影を出してくれます。かずみさんの場合は派手になりすぎないように黒目の上のまつ毛の間を埋める感じで入れていきます。

平: 一重の人とかの場合は?

山: はっきりと黒のラインが描けるアイライナーがいいですね。次に眉毛。少し強さを出すために太めに。眉頭と眉山の毛の方向に沿って、一本一本描いていくイメージで。

平: なんかかっこいい! さらに強さが出ました!

山: 最後にツヤっとした白を。ゴールドベージュのようなちょっとキラッとしたハイライターを、眉山や瞼の一番出っぱっているところ、鼻筋や頬骨、上唇や下唇の山にほんの少しつけてあげる。艶やかさがプラスされ、清潔感、透明感が生まれます。この「〜感」を自分で作り出すのがメイク。そのために、白黒赤のポイントを押さえることが効果的なんです。

平: 顔に立体感が出ました! 出っぱっているところにハイライトを入れるんですね。

山: 大人になると顔がのぺっとフラットになってくるから、立体感をメイクでちょっと補う。顔の中の山・谷を意識することが大事です。

平: メイクって面白い!

山: 大したことをしなくても、ちょっと自分で意識してメイクするだけで、まったく違うものになるんです。

平: メイクをする前とまったく違う。疲れてたんですね、私(苦笑)。こうして鏡を見るだけでなんだか元気になりますね!

蒸しタオルで巡りよく

山本さんが提案するのは温める・拭く・流すスキンケア、「スチームON 顔®」。「KOBAKO」と開発したスチーム洗顔タオル(右)は肌あたりもなめらか。シルクマッサージブラシ(左)を洗顔後に使うと晴れやかな素肌に。タオル¥1,980、ブラシ¥6,600/KOBAKO( 貝印 お客様相談室)

パワフルな美容液に助けてもらう

化粧水のあとには美白効果と保湿効果のある美容液を。山本さんのおすすめは「エピステームブライトプラズムレーザー」。大人は最新の美容サイエンスに頼るべし!

ハリとツヤを補う白・黒・赤

多色パレットのオレンジのコンシーラーで目の下のクマをカバー。ピンクのチークで血色の良さを補って。リップはブラウン系の赤がおすすめ。黒を補うマスカラはまつ毛を伸ばしてくれるタイプのものをチョイス。クリームタイプのハイライターで立体感を。

〜 私へ贈るメモ 〜
「メイクは前向きな心を作る。」

「変化を意識するようになったから、それを補う方法としてメイクがあると思ったらなんだか心強い気持ちになりました。」

50 歳を過ぎてついに感じるようになった、ツヤとハリのない肌……。自分の顔が変わったことを鏡の前で感じることはショックでした。でも何ごとも「遅い」ってことはないんですね。変化を意識するようになったから、それを補う方法としてメイクがあると思ったらなんだか心強い気持ちになりました。手をかけ、色を足していくことで蘇る感覚は悦びにつながること。鏡の前で元気をくれるメイクの力を実感しました。何しろメイク道具はキラキラと宝石のように美しいですし、見ているだけでもときめく! まだまだ新しい自分に出会えるって素敵なこと!

聞き手
フラワースタイリスト
平井かずみさん
フラワースタイリスト。全国各地で花の教室やワークショップを開催。雑誌、テレビ、ラジオなどで幅広く活躍し、〝 日常花〟を提案。「seed」と名付けた新しい試みとして、「すぐそばにある自然の営みに気づくことで、私たち自身の感性を育む」ことをテーマに、2020年の末には花のタブロイド「seed of life」を、21 年の5月にはウェブサイト(www.seed-of.com)を、2022年2月にアトリエ「皓-SIROI-」を立ち上げた。


撮影/宮濱祐美子、砂原 文 文・編集/竹田理紀[mineO-sha]

大人のおしゃれ手帖2024年2月・3月合併号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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大人のおしゃれ手帖編集部

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