小難しくなかった! 若き日のゴダールを描く『ヌーヴェルヴァーグ』&ゴダールの名作2本を劇場で楽しむ【50代の映画好き必見】
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20代のゴダール、ベルモンド、セバーグが輝くヌーヴェルヴァーグの金字塔
『勝手にしやがれ』
『勝手にしやがれ』
© 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie – ALL RIGHTS RESERVED.
2022年9月に逝去したゴダール監督が28歳の時に撮影。当時26歳のジャン=ポール・ベルモンドと20歳のジーン・セバーグを起用し、ヌーヴェルヴァーグを象徴する作品といわれる本作を作り上げました。
『勝手にしやがれ』© 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie – ALL RIGHTS RESERVED.
自動車泥棒の常習犯ミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、マルセイユで盗んだ車を走らせパリに向かう途中に拳銃で警官を射殺してしまいます。パリに着いた後、刑事の尾行を撒いたミシェルは、シャンゼリゼ通りでヘラルド・トリビューン紙を売るパトリシア(ジーン・セバーグ)に会いに行きます。彼女は記者志望のアメリカ人留学生で、二人は南仏の海岸で出会いベッドを共にした仲でした。
『勝手にしやがれ』© 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie – ALL RIGHTS RESERVED.
しかし、パトリシアはミシェルの誘いを断り、新聞社の男に会いに行ってしまいます。一方で、新聞に逃走犯として顔が掲載されたミシェルは、金を調達してパトリシアと二人でイタリアへ逃れようとしますが……。
『勝手にしやがれ』© 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie – ALL RIGHTS RESERVED.
フランス人の悪い男と夢を追いかけるアメリカ人の若い女の子の恋の行方を描いたクライム・ロマンス。本作が斬新なのは、ブツ切りの映像をつなげたようなジャンプカットにより、スピード感と強いインパクトがあること。
なぜこうなったのかはリンクレイター監督の『ヌーヴェルヴァーグ』でも描かれていますが、当初ゴダールは2時間半ほどの映像にまとめたものの、契約で90分に収めなければならず、大幅なカットが必要になったとのこと。仕方なく生まれた手法とはいえ、後の映画に大きな影響を及ぼしました。
そして、有名なラストシーンは、ぜひ本作と『ヌーヴェルヴァーグ』を見比べてみてください。

『勝手にしやがれ』
1960年(2020年4Kレストア版)
2026年7月24日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座、UPLINK吉祥寺 ほかにて上映予定
監督・脚本・台詞:ジャン=リュック・ゴダール
製作:ジョルジュ・ドゥ・ボールガール
原案:フランソワ・トリュフォー
監修:クロード・シャブロル
撮影:ラウール・クタール
音楽:マルシャル・ソラル
配給:オンリー・ハーツ
© 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie – ALL RIGHTS RESERVED.
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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