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2024年6月号

2024年5月7日(火)発売
特別価格:1400円(税込)
表紙の人:桐島かれんさん

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【北欧便りvol.9】秋のインテリア 北欧編

古澤恭子

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北欧の国、ノルウェーはオスロから、大人世代に伝えたい暮らしのヒントをレポートする北欧便り。
第9回は秋のインテリアを拝見します。毎日少しずつ寒さが増し、外が暗くなる10月は家の中で過ごす時間がぐっと増えます。衣食住の中で「住」を最も重視する北欧の人々にとって、この季節の部屋のしつらえは、おうち時間を心地よく過ごすために大切なもの。家具のレイアウト、ファブリック選び、色使いを工夫し、デコレーションを考えます。
今回は、アートコレクターであるオスロ在住のスウェーデン人のモダンなお宅にお邪魔して、北欧らしいインテリアの工夫をお伺いしました。

暖かさを演出する、ファーのしつらえ

会社経営者であるディアナ・シュルセンさんは、オスロのフィヨルド沿いの現代的な4LDKのメゾネットマンションに一人暮らし。3人の子どもはすでに成人し、自分の好きなアートに囲まれて穏やかな暮らしを楽しんでいます。

リビングのこっくりした茶色のソファには、ファーのブランケットが添えられています。ゲストルームにもほかの部屋にも、ちょっとしたところにファーのブランケットを置いておく。コーヒーテーブルの下にはトナカイ(本物!)のファーの敷物を敷く。ノルウェーの秋はすでに寒いので、暖かさを演出するファーのデコレーションは欠かせないのです。

リビングのソファにファーのブランケットを置いて暖かさを演出。

リビングのコーヒーテーブルの下に敷いたトナカイのファー。

ディアナさんの寝室のコーナーに置かれたソファにもファーをのせて。母親から譲り受けた北欧の伝統的な木製チェストも温かみを感じさせる。この絵に合わせて寝室の色は壁もスタンドも薄い青色にした。

季節のマストアイテムはキャンドル

そして、この季節に欠かせないもう一つのアイテムがキャンドル。
ディアナさんの場合は、火事の心配がないように電気タイプ(このタイプもノルウェーでは人気)を使用して、夕方から夜にかけて灯しリビングの雰囲気作りをします。特に寒い日はモダンなガラス暖炉(ガス)にも火をつけ、キャンドルの明かりとともに愛でます。夕方は1日の仕事を終えホッと寛ぐ時間。キャンドルと暖炉の火の演出でオンからオフへ切り替える。なんともいえないほっこりした、リラックスできる空間になるのです。

キャンドルの色は絵に合わせて選んだ。

リビングの窓辺にはキャンドルとグリーンを。小さなテーブルはSvenskt Tennというショップで購入。家全体のインテリアがシンプルで無地のものが多いので、カラフルな雑貨を置いてアクセントにしている。

ダイニングテーブルの上にはキャンドルや秋が旬の果物のりんごを飾る。

キッチンには近くの森で摘んだキノコ類(これも秋の風物詩)を瓶詰めにして飾る。

ゲストルームは秋の色で統一

北欧ではお客様を迎えることが多いので、ゲストルームのしつらえにも気を配ります。
秋の色にはいろいろありますが、ディアナさんの場合は全体をパープルで統一しました。大人っぽいシックな色の濃淡がおしゃれ。スタンドはイケア。家具はデザイナーものと比較的リーズナブルなものとをうまく交ぜて配置。カラーコーデすると部屋全体がまとまってすっきり見えます。

ゲストルームに飾るアートも厳選。紅葉を描いた山の絵を飾ってお客様をおもてなし。




自宅で仕事をする女性が急増

パンデミック以降、北欧では家の中にリモートワーク部屋を持つのが一般的になりました。ディアナさんも一番小さな部屋をワークスペースとして活用しています。この仕事部屋にも自分の好きなアートや写真を飾り心地よくします。
仕事部屋は小さなテラスに面しており、テラスにはコーヒーを飲みながら寛げるように椅子やテーブルを置きました。フィヨルドや空の色の移り変わり、秋の景色を眺めながら好きなものを集めたテラスで休憩するのは至極の幸せ。

インテリアの極意は「パーソナル」

ディアナさんは、インテリアは「こうでなければ」ということは特にないと言います。自分が好きなアートからインスピレーションを受けて家具や雑貨を揃えたりするのだそう。「自分の好きなものや色を自分に忠実に選べば、自分だけの小さなオアシスができあがります。 必ずしも最新の流行のものではないかもしれません。フリーマーケットで買った古いガラスの花瓶もあれば外国で買ったものもあります。でも、自分の好きなものだけを選んだので、家のインテリアは見事に調和するのです。 パーソナルなスタイルです」

北欧のインテリアは、デザインや機能性に優れたシンプルなデザインで知られていますが、ともすると皆が同じになりがち。ディアナさんのように親から受け継いだ伝統的な家具や好きなアートを飾ることで、自分らしさ満載にする方法は、よいヒントになりそうです。


*画像、テキストの無断転載はご遠慮ください。

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この記事を書いた人(写真・文)

古澤恭子

出版社で女性誌編集に携わった後、2010年北欧に移住。現在ノルウェー在住、執筆業を中心にメディアのコーディネーターとしても活動。

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