【連載】 桐島かれんさん BloomingLife 〜アートを日常に〜
幼少期の思い出が詰まった絵画や旅先で出合った工芸品……と古今東西のアートが集まるかれんさんの家。
季節や気分に合わせてアートも飾り替えるというかれんさんに、初心者でも手軽にアートを楽しむための秘訣を教わりました。
アートは難しくない。自分の”好き”を大切に飾って
アートが好きな祖父や母のもとで育ち、子どもの頃から絵画に慣れ親しんできました。
今も、写真家である夫の作品が常に身近にありますから、私にとってアートは生活の一部のような存在です。
アートを飾るときは、作品単体ではなくオブジェや植物と組み合わせるのが私の好み。
絵を中心に空間を作ることで相乗効果が生まれ、それぞれが引き立ちます。
たとえば玄関の絵は、夫がインドのバラナシで買ってきたもの。
絵の中に使われている赤とグリーンに合わせて、まわりに中国やミャンマーの漆器と植物を並べています。
植物は葉の裏が赤いフィロデンドロンや水玉模様が入ったベゴニア・マクラータを。葉そのものがアートのようで、空間によく合います。
ソファの上に飾っているのは、デンマークの画家、アクセル・ベンツェンの作品。
私から、北欧家具が好きな夫への誕生日プレゼントです。ソファとのバランスを考えて、飾った空間が、さらに”1枚の絵になる”ようにしています。
アートの魅力を引き出すには、フレームとの相性も重要。
専門店に額装をお願いするのもいいですが、私がおすすめしたいのが、海外などの蚤の市。
アンティークのフレームが安く手に入るので、気に入ったものを買っておくと何かと重宝します。
絵や写真を飾るだけでなく、鏡を入れたり、ベルベットを敷いてアクセサリートレイにしても素敵です。
フレームの内側に、さらに小さなフレームをはめ込んで。「重ねてみたらたまたまぴったりでした。ザクロの写真は夫が撮ったもの」
日本では壁に釘を打てない家も多いせいか、あまり絵を飾る習慣が根付いていないように感じますが、アイデアを絞れば、アートを楽しむことはできるはず。
額装はせず、ポストカードをそのまま壁に貼るだけでもいいし、跡が残りにくいピンもありますしね。
有名作品かどうかは関係なく、「自分が好きかどうか」「住んでいる空間に似合うかどうか」で、気に入った1枚を探してみてはいかがでしょうか。
画集を切り出すと本格アートが手軽に
かれんさん着用:(1枚目)ウールニットワンピース¥52,800、ウールストールジレ¥36,300/ともにハウス オブ ロータス 二子玉川店
(2枚目)ボタニカルプリントワンピース¥49,500/ハウス オブ ロータス 二子玉川店
SHOPLIST
ハウス オブ ロータス 二子玉川店 03-6431-0917
撮影/平岡尚子 文/工藤花衣
大人のおしゃれ手帖2023年12月号より抜粋
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