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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

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【北欧便り】vol.8 夏のおしゃれスナップ 北欧編

古澤恭子

北欧 スナップ

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北欧の国、ノルウェーはオスロから、大人世代に伝えたい暮らしのヒントをレポートする北欧便り。
第8回は大人女性の夏の着こなしやコーディネートです。真夏でも気温が15度前後という涼しいノルウェーで、夏休みを満喫する女性たちをスナップしました。上質なハイブランドとファストファッションをMIXさせた、シンプルで着心地重視のスタイルが目立ちました。また、ここでは日本でいう白髪染めのようなカラーをしている女性をあまり見かけません。年齢に応じた自然な髪の色を楽しみ、それを自分のファッションに取り入れてカラーコーデを考える女性が多い印象です。洋服の素材にしても、髪の色にしても、"自然であること"が尊重され、それがもっとも素敵だと考えられる傾向にあるといえるでしょう。

白で統一した涼しげなワントーンコーデ
カトリーン・クロックエイダさん
(56歳/銀行勤務)

「ファッションで大事にしていることは、着心地がいいこととフィーリング。このスカートは生地を買ってきて自分で作りました。レース部分がとてもキレイでしょう。空いている時間に服を作るのが趣味なんです。銀行というコンサバな職場ではありますが、通勤服は自由なんです。私はいつもこのようなカジュアルなスタイルで仕事に行っているんですよ!」。自分の髪の色に合わせて全体を白とグレーで統一したとても素敵なコーデです。

ノルウェーの夏は肌寒くなったり雨も多いから真夏でも上着やニットは欠かせません。今日もカシミアのカーディガンをはおって来ました。

緑色の石のネックレスはanni luというデンマークのブランド。バリやハワイの自然をイメージしたアクセサリーブランドだから夏にぴったり。手持ちのゴールドのピアスやネックレスと重ねづけしてレイヤードを楽しんでいます。

バッグはJerome Dreyfussジェローム・ドレフュス。フランスのデザイナーであるイザベル・マランの夫のブランド。やわらかい上質な革が馴染みがよく、使いやすくて気に入っています。

靴は北欧の人気ブランドのACNE STUDIOSアクネ・ストゥディオズ。ネオンカラーを効かせてワントーンコーデのポイントにしています。街歩きはやはりスニーカーが一番!


トップスは絶対リネン素材
大好きなデニムを合わせてカッコよく!
ロルナ・ロスさん(56歳/ヘルスケアのデザイナー)

「仕事柄いつも黒のスーツやフォーマルな洋服が多いので、夏はもっと自由に、パッと目を引くキレイな色のリネン素材のシャツをデニムに合わせて、思いっきりカジュアルなスタイルを楽しんでいます。よく旅行をするので世界各国で買ったアクセサリーをその日の気分で選んで身につけることが多いですね。今日の細長いゴールドのチェーンネックレスはダブリンで購入したお気に入り。デニムは大好きなディーゼルで、バッグは&Other Storiesのものを斜めがけにしました。シンプルなコーデにしてアクセサリーで遊び心をプラスしています」。この国ではナチュラルなリネン素材の素朴な風合いがとても好まれていますよ。

モチーフが特徴的なアイルランドのデザイナーのゴールドのリングと母から譲り受けた指輪やピアス。
サングラスはNYで購入。

デニムはロールアップしてfitflopの革の黒のサンダルで全体を締める。「どんなに歩いても疲れない、痛くならない素晴らしいサンダルよ!」


夏の定番はゆったりワンピース!
サラ・ブリスタッドさん
(44歳/ソフトウエア会社のローカリゼーション責任者)

「私の夏のスタイルは、ゆったりとしたデザインのコットン素材ワンピースが定番です。長さはマキシ丈で足首が見えるぐらい。着脱が簡単でノーストレス、風を通すから涼しくて大好きです。グリーネルロッカ地区(アーティストやクリエイターが多く住むおしゃれ地区)にあるブティックZuzanna Gで購入しました。堅苦しい格好より、心地よいリラックスできるファッションがノルウェーでは主流だと思います。これで通勤もしますよ! ちょっとレトロなサングラスやイヤリングはアメリカで買いました」。オレンジの花模様のワンピースが風に揺れてとても素敵でした。

夏はおだんごヘアにしてすっきりまとめますね。。グレイヘアをいつも自然な感じでゆるく結んでいます。

バッグはマイケル・コース。ボディバッグにもできるから便利。持ち物はミニマムにしていつも小さなバッグでお出かけします。

靴はビルケンシュトックの白。フレッシュな感じを出したくて夏にふさわしい白を選びました。


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この記事を書いた人(写真・文)

古澤恭子

出版社で女性誌編集に携わった後、2010年北欧に移住。現在ノルウェー在住、執筆業を中心にメディアのコーディネーターとしても活動。

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