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2026年8月号

2026年7月7日(火)発売
特別価格:1740円(税込) 
表紙の人:吉瀬美智子さん

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リヴァー&キアヌが眩しい『マイ・プライベート・アイダホ』ほか、ガス・ヴァン・サントの青春映画がリマスター版上映! リヴァーに捧ぐ異色作も紹介

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リヴァー&キアヌが眩しい! 『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』

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『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』
© 2026 WBEI


 50代の映画好きにとって、故リヴァー・フェニックスやキアヌ・リーヴス、マット・ディロンは青春時代を彩るハリウッド・スターだったのではないでしょうか。そんな彼らが主演した90年代前半の青春映画『マイ・プライベート・アイダホ』と『ドラッグストア・カウボーイ』が、嬉しいことに、8月~9月にかけてそれぞれデジタルリマスター版として連続上映されます。この機会に、あの頃の美しい彼らにスクリーンで再会してみませんか。

 両作品とも、監督はガス・ヴァン・サント。1985年に『マラノーチェ』でデビューし、2作目の『ドラッグストア・カウボーイ』、3作目の『マイ・プライベート・アイダホ』で青春映画の名手とし高く評価されました。そして、『エレファント』(2003年)でカンヌ国際映画祭パルムドール&監督賞を受賞するなど現代アメリカを代表する監督のひとりとなり、現在も最新作『デッドマンズ・ワイヤー』が公開中と精力的に活動しています。

 今回のコラムでは、劇場公開される2作品と併せて、サント監督の4作目でリヴァーに捧げた『カウガール・ブルース』も紹介します。今なお色褪せない青春映画の名作ととともに、懐かしいひとときを。

リヴァーとキアヌの美しさは永遠! 友情と愛、母親への愛が胸に刺さる
『マイ・プライベート・アイダホ』

リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスが共演。『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI

 1991年の劇場公開時、若手スターの筆頭格だったリヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスの共演で、男娼の世界や同性への愛を描いたことが大きな話題を呼びました。平原の一本道で始まり、一本道で終わる物語は、同じ時間を共有した若い彼らの新たな人生を象徴するかのようです。

リヴァーは路上で体を売って暮らす青年を演じた。『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI

 ポートランドの路上で体を売って暮らしているマイク(リヴァー・フェニックス)は、突然意識を失ってしまうナルコレプシーという病を抱えています。彼の親友のスコット(キアヌ・リーヴス)は、実は市長の息子でお金持ちですが、父親への反発もあって家出をしている身。そんな彼らは中年男のボブを父親として慕っています。ある日、マイクとスコットは、幼い頃にマイクを捨てた母を探す旅に出ますが……。

リヴァー演じるマイクの親友スコットをキアヌ・リーヴスが演じる。『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI

 旅の途中で、マイクとスコットが焚火をしながら語り合うシーンの美しさは必見。リヴァーは母を恋しがる気持ちとスコットに親友以上の愛を感じてしまう葛藤を繊細に表現し、キアヌの演技にはそんなマイクの気持ちを冷静に受け止めようとする余裕が感じられます。

リバー演じる主人公はナルコレプシーを抱えている。『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』© 2026 WBEI

 筆者の手元にある古い雑誌(『CUT』1996年11月号)に、本作を撮った直後に行われた二人の貴重なインタビューの翻訳が載っていました。その一部を抜粋すると、サント監督は「キアヌの中にちょっとした育ちの良さを、リヴァーにストリートの一部を見た。彼らは自分自身の延長を演じ切った」とあり、二人は同時に脚本をもらっていて「おまえがやるならおれもやる。おまえがやらないならおれもやらない」と出演を決めたそうです。若い男子二人がジョークを言いながらしゃべっている、といった感じの内容でしたが、彼らが本作の撮影を楽しんだこと、そして本当に仲が良いことが伝わってきました。この撮影から2、3年余りでリヴァーが23歳にしてこの世を去ることになってしまっただけに、彼の美しさを永遠に刻んだ作品ともいえるでしょう。

『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』2026年8月7日公開

『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』

1991年製作

監督・脚本:ガス・ヴァン・サント
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー四世 第1部』『ヘンリー四世 第2部』『ヘンリー五世』

2026年8月7日(金)より、シネマート新宿、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

© 2026 WBEI


構成・文

ライター

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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