50代の疲れた心身に染みる、食欲と元気が出るNetflix映画&ドキュメンタリー3選
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高級料理よりも心に染みる家庭的な料理。その決め手は?
『ハンガー:飽くなき食への道』
Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中
バンコクで家族と一緒に大衆食堂を営み、鉄鍋をふるう若い女性オエイは、店を訪れた男性からカリスマ・シェフのポールが率いる「ハンガー」にスカウトされます。
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富裕層から支持されているポールに興味を持ったオエイは彼の厨房へ入りますが、そこは想像よりはるかに過酷な世界でした。厳格なポールの指示にスタッフは全員服従し、ミスをすれば容赦なくクビ。しかし、オエイは炎の扱い方が上手なことから目をかけられ、スーシェフに抜擢されます。
仕事の現場でさまざまな理不尽を目の当たりにしたオエイは、次第に疑問を感じるように。ポールの料理は確かに素晴らしいけれど、何かが違うのではないか、と。
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本作は「豪華な料理が次々と出てきておいしそう!」という類の映画ではなく、貧富による格差問題を軸に人間の飽くなき欲望を浮き彫りにしたヒューマンドラマです。ポールが卓越した技術で作った一皿は富裕層に貪られ、ブランド品の用に消費されてしまうのです。それにもかかわらず高級料理を作り続けるポールの動機は何なのか。オエイは、ポールに何も言えない他のシェフと違い、その疑問を投げかけます。
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オエイを演じるのは、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』や『ハッピー・オールド・イヤー』に出演しているチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。料理に対する熱心さと自分の心の声に嘘をつかない正直さ、不安な気持ちを、まなざしで表現しています。
オエイの得意料理は、祖母の愛が詰まった“駄々っ子麺”と呼んでいる炒め麺。本作のなかでは高級料理よりも、大衆食堂で皆が肩を寄せ合って笑いながら食べている炒飯や麺料理の方がはるかにおいしそうに見えます。

『ハンガー:飽くなき食への道』
2023年製作
Netflixで独占配信中
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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