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2026年11月号

2026年10月7日(水)発売
特別価格:1780円(税込) 
表紙の人:木村多江さん

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9月のイライラやほてりに。50代の心と体を整える「菊養生」とアロマ

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9月9日「重陽の節句」に学ぶ菊養生|50代の「のぼせ・ほてり」を静める薬膳レシピ

9月の養生として古くからとり入れられてきたもの、それは「菊」です。
9月9日は五節句のひとつである「重陽(ちょうよう)の節句」。陰陽説で奇数は「陽の数字」とされ、3月3日(桃の節句)や5月5日(端午の節句)などの奇数が重なる5つの日は、陽が極まって陰に転じやすく不安定になりやすいと考えられたことから、五節句と呼ばれて邪気払いが行われていました。そのひとつである重陽の節句は、旧暦の9月9日(新暦の10月中旬頃)が菊の季節であることから菊を使った邪気払いが行われるようになったのです。

邪気と言うと妖怪や悪霊などのイメージがありますが、昔は病気をもたらす天候や病原菌なども邪気と呼ばれていました。そのため邪気払いには、草花などの薬効を活かした養生のようなものが多かったのです。重陽の節句に行われていた邪気払いを挙げると、菊花を混ぜた寿司や菊の天ぷら、菊のおひたしなどの菊料理を食べる、日本酒に菊の花びらを浸した菊酒を飲む、湯船に菊花を浮かべた菊湯につかる、乾燥させた菊を入れた菊枕で眠る⋯⋯など。なんだかおいしそうだし、気持ちよさそうですね。「菊養生」と呼んでもよさそうです。

東洋医学の視点で見ても菊にはすぐれた効能があり、薬膳や漢方薬にも「菊花(きくか/きっか)」がよく用いられています。菊花には体内の余分な熱を冷ます性質や自律神経を整える性質、かぜを予防する性質、目の調子を整える性質などがあり、この時期に多い暑さによる熱のこもり、自律神経の乱れ、のどの乾燥や痛みなどを予防したりやわらげたりすることが期待できます。また、50代に現れやすいほてりやのぼせ、気分のイライラなどを静める性質も。陽消陰長の変化が激しく体調管理が難しいこの時期は、ぜひ現代版「菊養生」をとり入れてみてください。

まず押さえておきたいのは、王道の「菊花茶」。ほてりやのぼせ、目の充血などが気になるときにおすすめです。また、食用菊も多く出回る時期なので、菊料理も味わってみてください。残暑で食欲が落ちているときでもさっぱりと食べることができます。

◉菊花茶
<材料(1人分)>
・菊花(乾燥)⋯⋯ひとつまみ
・沸騰したお湯⋯⋯200mL

<作り方>
カップに菊花を入れ、沸騰したお湯を注ぎます。3分ほど蒸らし、香りを楽しみながらゆっくりと飲みます。

◉菊のおひたし
<材料(2人分)>
・食用菊⋯⋯1パック
・酢⋯⋯少々(茹でる用)
・ポン酢⋯⋯適量

<作り方>
沸騰したお湯に酢を少々加え、食用菊をさっと茹でます。冷水にとって水気をしっかり絞り、ポン酢であえます。

この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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