“架空の動物”を腕に。リサ・ラーソンの孫、エミリア・エクマン・ラーソン監督が語る祖母への愛と映画への思い
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私がリサを理解していることがわかって安心したようです

――リサさんは映画の完成前に亡くなられていますが、断片的な映像はご覧になっていたんですね。
エミリア:はい、部分的には。エモーショナルでセンチメンタルなシーンを見せたときは私もドキドキしていたのですが、彼女はそれを見て安心したようでした。というのは、私が彼女を理解していることがわかったからです。リアルな人間としての自分、そしてリアルな芸術家としての自分が映っているということに、ほっとしたみたいです。特に、多くの人々のイメージにある、かわいらしくて商業的という部分以外も映し出されている点を気に入ってくれたようです。
© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
――映画を観ていると、リサさんは500年あっても時間が足りないのではないかと思えるほど創作意欲にあふれていますよね。そのような祖母を持つエミリアさんは、芸術が身近にある環境で育った恩恵を多く受けていると思いますが、一方で自分も芸術家にならねばというプレッシャーもあったことが伝わってきました。今回、ドキュメンタリー作品を仕上げて、その気持ちは少し克服されましたか?
エミリア:いいえ、まだ克服はできていません。家族にこの映画を見せる時にも緊張して、何か変なことを言われるのではないかと心配しましたが、みんな喜んでくれて優しい言葉をかけてくれたのでほっとしました。ただ、私はまだこの一作しか撮れていないので、ドキュメンタリー作家とは言えないという気持ちはあります。もっと作らないと。
© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
――それで言えば、先にいくつかの作品を撮り、その後に本作を発表することもできたと思います。“孫が撮ったリサ・ラーソンのドキュメンタリー”というエミリアさんにしかない大きな武器を最初に使ったということは、二作目が勝負になるといいますか、大きな挑戦のようにも感じられます。
エミリア:実は本作よりも前に、母方の祖母のドキュメンタリーも含めて5本くらい同時に撮っていたのですが、仕事が多くなりすぎて、まずは何か一つに絞ろうと思い、被写体の中で最年長だったリサの作品から進めることにしました。もうひとつの理由は、新人が資金を集めるにはリサ・ラーソンのネームバリューが必要だったこともあります。ですからおっしゃる通り、次回作が勝負になります。
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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