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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2023年12月号

2023年11月7日(火)発売
特別価格:1390円(税込)
表紙の人:安田成美さん

2023年12月号

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記事公開日

2023.0201

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エイジング・コンプレックスと向き合う!(1)

年をとり、外見への劣等感、将来への不安が増す……そんな状態を「エイジング・コンプレックス」と言います。年齢にとらわれず、毎日を心地よく生きていくためのヒントをご紹介します。

年齢に対する不安、こだわり。毎日気になるか、時々かがボーダーライン

年齢を重ねていくと、ふと容姿が気になったり、将来に不安を感じたりするのは誰にでもあることです。それが大きくなることを「エイジング・コンプレックス」と名付けたのが海原純子さん。30代くらいから始まり、40代からは健康への不安、更年期なども相まって女性としてのアイデンティティが揺らぐとき。ただ、時々不安に襲われる程度なら問題はありません。外出しなくなったり、常に気がかりになったりする状態は注意が必要ですが、少し気になるようなら今から不安を解消する方法を試しておくとよいでしょう。

育った環境や時代背景が影響を与えていることも!

エイジング・コンプレックスに陥りやすい人は、子どもの頃の家庭環境や、育ってきた時代背景がかかわっていることも多く、知らないうちにその意識が醸造されていることも。

●育ってきた環境
子どもの頃、親や周りの大人が「年をとるのは大変」「結婚は若いうちに」などと口癖のように言っていたような環境だと年をとることがマイナスだというイメージが定着しやすい。

●なんでも平均化する社会
現代社会には「20代の平均は~」「30代では○○する人が多い」などという調査データがあふれており、その平均値に収まることで安心してしまいがち。人それぞれの価値観、多様性を認められないのも原因のひとつに。

●主体性を持たない考え方のクセ
たとえば食事の献立を、子どもの好物だから、夫が食べたいと言ったからといった理由で決めることが習慣になっていると、自分は何が食べたいのか、何をしたいのか、つまり自分の生き方を他人にゆだねることがコンプレックスの原因に。

●各年代のイメージを持っている
20代で結婚して、30代では子育て、40代は……などと年代ごとのイメージ像を持ち過ぎていると、その通りになっていないことに焦りを感じたり「こんなはずではなかった」と後悔することが要因にも。

次回は、エイジング・コンプレックスから解放されるために、大切なことをご紹介します(2月8日掲載予定)。


お話を伺った方
海原純子先生
医学博士、心療内科医、産業医、昭和女子大学特命教授。時事通信社「Dr純子のメディカルサロン」、 読売新聞「人生案内」、毎日新聞・日曜版「心のサプリ」等で連載や執筆など、幅広く活躍。2013年から2014年まで復興庁「心の 健康サポート事業」の統括責任者として東北各地で活動し、被災地の調査論文で平成28年度日本ストレス学会・学会賞を受賞。1999年より再び音楽活動を開始し、歌手としても活動中。

画像素材/PIXTA
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