エディター・マシロの「あつまれ! 美韓男子」vol.3
寒い冬、側に居て欲しい「ナム・ジュヒョク」
話題作に連続主演、人気俳優の地位を確実なものに。その成長ぶりに母性愛がとまらない!
2021年にNetflixドラマ『スタートアップ』に出演。トップ女優のペ・スジと共演し、更に注目を集めるようになります。
このドラマをご覧になっていただければ分かると思うのですが、ナム・ジュヒョクのスゴイところは、超ハイスペックにも関わらず、オタクで陰キャなダメ男オーラを存分に発することができること。
このドラマでも、ダメな感じ満載で登場し母性を刺激するのですが、話が進むにつれ、どんどん洗練され、いわゆるイケ男子として変革を遂げていく高低差ギャップに益々ヤラれてしまうのです。
——キム・ソンホとキャッキャしてるのが尊い……!
2022年に同じくNetflixドラマ『二十五、二十一』に出演。演技派トップ女優として世界的にも評価も高いキム・テリと共演。
このドラマでキャリア的に絶頂を迎えることになります。
——2022年の夏に一大センセーションを巻き起こしました。
韓国社会を震撼させ、数多くの国民の生活に大きな影響を与えたIMF危機で揺れる1998年、夢を奪われた若者たちの葛藤と成長を描いたヒューマンドラマです。
21歳のナ・ヒド(キム・テリ)と25歳のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)の繰り広げる友情と恋。
2人の最高のケミストリーが導き出す尊すぎる関係性にキュンキュンさせられ、2人に永遠に結ばれてほしいと願ってしまうほどに。しかしながら、物語はより人間の難しさに焦点を当て、2人の関係をこじらせてゆきます。うまくいくはずなのに!好きなはずなのに!愛し合ってるはずなのに!なんで?なんで?なぜなぜなぜ????と毎回、身悶えさせられ、気が付けばすっかりこのドラマの中毒に。ドラマの主題歌(OST)が流れてくると電車内でも涙を流してしまう怖い人になってしまいました。
主演のキム・テリは30代でありながら、高校生をまったくの違和感なくフレッシュに演じ、このドラマで名誉ある百想芸術大賞の主演女優賞を受賞しました。
正直なところ、このドラマを見る前、ナム・ジュヒョクの演技がものすごく巧い!と思ったことが無かったのです(超失礼)。
しかしながら前言撤回。このドラマのナム・ジュヒョクは巧すぎるし、ヤバすぎる!!と、語彙力を喪失してしまうほどでした。彼とキム・テリの繰り広げる、美しく、切ないシーンの応酬に、毎回涙を滝のように流しておりました。
ナム・ジュヒョクの演技は、感情表現が静かなのに豊かなところが好きなんです。感情的になって涙を流す時、目の周りの肌がパーッと赤くなるのを見て「肌まで演技してるんだけど!」と感動しました。
『二十五、二十一』の良いところは、いわゆるラブストーリーではあるのですが、2人が心を通わせていく過程は、心の柔らかい部分がキュッと掴まれるような切なさと甘酸っぱさに溢れながら、愛を交わす場面は濃厚高湿……。毎回「たまらん!」と七転八倒させられておりました。
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——本当に「生まれてきてくれてありがとう」と感謝の気持ちでいっぱい。
ナム・ジュヒョクは長身を活かした衣装として、よくロングコートを着せられるのですが、このドラマでもロングコートが大活躍。
寒い冬にナム・ジュヒョクのロングコートに包まれたいもんです。
2023年は”ダーク・ジュヒョク"が開花したメモリアルイヤー!
現在、ナム・ジュヒョクは2023年3月に兵役のため入隊し、軍事警察団機動隊に所属しているそうです。
除隊が予定されている2025年年始頃まで、私たちは指折り数えて待つしかないのです(涙)。しかし、そんな私たちに寂しい思いをさせないように、素晴らしいドラマを残していてくれました。
それが現在、ディズニープラス スターにて絶賛独占配信中の『ヴィジランテ』です。
これまで、恋愛ものを中心に出演してきた彼がはじめてトライするサスペンスドラマ。名前の通り、陰のあるダークヒーローとして、新しい一面を見せてくれます。
——明らかにこれまでと趣が違うジュヒョク。
このドラマの何がすごいって、めちゃくちゃビルドアップされたナム・ジュヒョクの肉体!
もちろんストーリーも毎回ドキドキハラハラなのですが、それは是非ドラマを御覧になっていただいて、実際に感じてみてください。
『ヴィジランテ』ディズニープラス スターにて独占配信中© 2023 Disney and its related entities(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)
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萬代悦子(マシロエツコ)
エディター/ライター萬代悦子
ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』で韓国ノワール映画の虜に。その後、遅ればせながら2019年に『愛の不時着』で韓国ドラマの凄さを知る。最推しドラマは『マイ・ディア・ミスター』『私の解放日記』『ムービング』。最近は韓国現代アートにも興味津々。