更年期に多い“頭痛”とは?
種類と対処法も解説
頭痛の種類
頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大別されます。
病気がないのに繰り返し起こる「一次性頭痛」
一次性頭痛は明確な病気がないにも関わらず繰り返し起こる頭痛です。代表的なものに「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」があります。更年期の症状としてよく見られるのは「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。
片頭痛
片頭痛はズキズキと脈打つような痛みがあり、吐き気がする人や、光や音に敏感になる人が多くいます。脳に血液を送る血管が広がり、炎症が起こることで頭痛が生じるといわれています。原因は、ストレスや疲労、気圧、気温、女性であれば生理周期などさまざま。片頭痛は女性に多く、女性ホルモンが関与すると考えられています。片頭痛があるときは運動を控え、なるべく安静にして痛む部分を冷やしましょう。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は頭が締め付けられるような痛みがあります。首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなることで引き起こされるといわれています。ストレスがあるときや、同じ姿勢が長時間続いたときなどに起こりやすい頭痛です。対策として、同じ姿勢が続かないようにするほか、ストレッチや入浴などで首や肩の筋肉をほぐし、血流を良くしましょう。
群発頭痛
群発頭痛は一次性頭痛の中でもっとも強い痛みがあります。一度起こると1~2か月の間毎日起こり、特に就寝時に痛む人が多いようです。群発頭痛の原因は諸説ありますが、はっきりとは分かっていません。強い痛みが起こることが多いため、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
病気が原因で起こる「二次性頭痛」
二次性頭痛は病気が原因で起こる頭痛です。「くも膜下出血」のように命に関わる病気のほか、「薬物乱用頭痛」などさまざまな原因があります。脳の血管が破裂して起こるくも膜下出血は、女性の発症率が高い病気です。また、市販の鎮痛薬などを使用し過ぎることで起こる頭痛を薬物乱用頭痛といい、これも二次性頭痛に当てはまります。二次性頭痛は原因を見つけて治すことで改善につながります。
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