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大人のおしゃれ手帖
2024年8月号

2024年7月5日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:永作博美さん

2024年8月号

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【下半身トラブル】
早めの備えが吉!「骨盤底筋」の衰えとは?

田舎中真由美

尿もれ・臓器脱を改善するには
骨盤底筋の柔軟性を取り戻すこと

「尿もれの原因は、骨盤底筋の衰えにあります」と理学療法士の田舎中真由美さん。

骨盤底筋とは、骨盤の底にあるいくつかの筋肉の総称。いわゆるインナーマッスル(深層筋)のひとつで、内臓をハンモックのように支え、尿道や腟、肛門の出口の開閉をコントロールしています。

「この骨盤底筋がさまざまな原因で衰え、緩んだり萎縮して硬くなると、柔軟性を失います。すると、たとえばくしゃみや咳で腹圧(腹腔内部にかかる圧力)がかかったときに跳ね返せなくなったり、排尿・排便のコントロールができなくなって、排泄トラブルが起きやすくなるのです」 

また、骨盤内にある膀胱や子宮、腸が腟から飛び出してくる『骨盤臓器脱』になることも。

「昔からある女性特有の病気で、全国で数百万人いるといわれています。初期は、下腹部が重苦しい、椅子に座ると圧迫感があるなどの違和感があります。症状が進むと、股間に何か挟まっている感じがしたり、実際に臓器に触れるように。
もっとひどくなると、飛び出た臓器を手で戻さないと、排泄が困難になることも。そうなる前に専門医への受診をおすすめします」 

尿もれや初期の臓器脱は、骨盤底筋を鍛える=腟トレーニングで改善できる、と田舎中さん。

「とはいえ、ただ筋肉を鍛えればいいわけではありません。大事なのは柔軟性を養うこと。力を入れると上に上がり、力を抜くと下がる。自分でこのコントロールができるのが理想です。腟トレーニングは、何歳になっても効果をあげられますよ」

骨盤底筋 横から見ると…

骨盤底筋 下から見ると…

骨盤底筋の役割

骨盤内にある内臓(特に膀胱、直腸、子宮)を正しい位置に保ち、支える。
排尿・排便の出口の開閉をコントロールする。
横隔膜、腹横筋、多裂筋と共に『インナーユニット』と呼ばれ、連動することで体幹を安定させて姿勢を保つ、という働きがある。

骨盤底筋が衰える原因

加齢や女性ホルモンの減少で、骨盤底筋の筋力や弾力性が落ちる。
骨盤に重さがかかる内臓肥満も要注意。中腰でものを持ち上げる、便秘がちで排便時にいきむ、習慣的な咳など、腹圧のかかりやすい動作も負担に。
出産で骨盤底筋を損傷している場合も。


illustration: SORRY text: Chieko Takahashi

※大人のおしゃれ手帖2024年5月号から抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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この記事の監修者

理学療法士田舎中真由美

理学療法士によるリハビリテーション施設『フィジオセンター』センター長。特に、尿もれや臓器脱など、骨盤底筋トラブルへのケアを得意とする。

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Website:https://physiocenter.jp

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