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2024年12月6日(金)発売
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【8月の注目アート展】
ル・コルビュジエの”画家”としての変遷をたどる

大人のおしゃれ手帖編集部

『大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ 〜絵画をめぐって〜』 場所: 大倉集古館(東京都) 開催:開催中〜8月12日(月) 開館 :10:00〜17:00(毎週金曜日は19:00まで。入館は30分前まで) 閉館 : 月曜日  ※休日の場合は翌火曜日 03-5575-5711 https://www.shukokan.org

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最も有名な建築家のひとり、ル・コルビュジエ。
実は美術作家としても多くの作品を残しています。
油彩や素描など約130作品を通して、彼の画家としての変遷をたどります。


ル・コルビュジエは20世紀を代表する建築家ですが、数多くの美術作品を残したことでも知られています。本展では大成建設が所蔵する彼の美術作品によって、ル・コルビュジエの絵画の変遷をご覧いただけます。

ル・コルビュジエの画家としての活動は、1918年に幾何学的な構図と典型的なオブジェを単純化して表現するピュリスムによって、キュビスムを批判的に継承するところから始まりました。

20年代末からは詩的なオブジェと呼ぶ石や骨などを題材に選び、さらに、女性たちを描くようになると、彼女たちの豊かな肉体はデフォルメされ、変容していきました。

戦後になると、牡牛や開いた手、翼のある一角獣といったシンボリックなキャラクターを生み出し、自在な曲線と大胆な色面で構成される絵画へと変貌を遂げます。
対象を繰り返し描くことで現れる本質的な線と、そこに色彩を加えるという手法は彼の絵画において一貫していますが、晩年になるほど、線と色彩はより自由になっていきます。
彼は彫刻やタピスリーにも挑戦しますが、彫刻は絵画と建築をつなぐ存在であり、タピスリーは移動可能な壁としてどこにでも彼の空間を作り出すものであり、美術作家と建築家の両方の顔をもつ彼ならではの作品です。

ル・コルビュジエは「自分の建築が評価されるなら、絵画という日頃の探求のおかげである」と語っています。

本展を通して彼の創造の根底にある絵画への情熱に触れていただけると幸いです。

トップ掲載作品:ル・コルビュジエ「奇妙な鳥と牡牛」(タピスリー、1957年)大成建設所蔵

教えてくれたのは・・・
大成建設ギャルリー・タイセイ
学芸員
林 美佐さん
大成建設ギャルリー・タイセイ学芸員。ル・コルビュジエの美術作品についての研究を専門にし、数多くのル・コルビュジエ関連の展覧会の企画・制作を行っている。著書に『再発見・ル・コルビュジエの絵画と建築』(2000年)、『もっと知りたい ル・コルビュジエ』(2014年)、共著に『別冊太陽 ル・コルビュジエ』(2023年)などがある。

『大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ 〜絵画をめぐって〜』

場所: 大倉集古館(東京都)
開催:開催中〜8月12日(月)
開館 :10:00〜17:00(毎週金曜日は19:00まで。入館は30分前まで)
閉館 : 月曜日

※休日の場合は翌火曜日

03-5575-5711
https://www.shukokan.org

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