松之助オーナー・平野顕子さんの N.Y.からおすそ分け vol.8
マンハッタンの生地問屋街
ニューヨークの中心街は碁盤の目になっています。
京都育ちの私には慣れたもの。
場所の把握もスムーズで、ほとんど道に迷うことはありません。
でも、ダウンタウンについては街並みが複雑で、一度行った店にもうまく辿り着けないこともあり、迷うこともしばしば。
どうせ簡単には抜け出せないしと、ダウンタウンに出かけるときはウインドウショッピングを楽しむようにしています。
そこにあるのは、ファッションストリートにある生地問屋街。
別名ファッション地区とも呼ばれ、最先端ファッションの街・ニューヨークならではのエリアです。
ここはプロのデザイナーも買い付けにくるところで、本当にさまざまな生地や装飾アイテムが揃っています。
私が生地を探しに行くときは「Mood Fabrics」というお店に行くのですが、インテリアなどのファブリックを扱う店舗と服飾生地を扱う店舗があります。
お店に入るととにかく生地の多さに圧倒されます!
ファッション関連で見つからないものがないほど豊富な品揃えで、眺めているだけでも飽きないですし、あっという間に時間が過ぎていきます。
有名ブランドのレースやボタンなどもあり、洋服のアクセントにするだけではもったいない!と思ってしまいます。
ブローチやリングなど、アクセサリーとしてそのまま使えそうなのです。
この生地でこんなエプロンにしたら素敵!とか、テーブル周りに差し込むファブリックやマットはこんなイメージにしたい!など、コーディネートを妄想するのが大好き。
でも、私自身はお裁縫はてんでダメなので、手先が器用な友人に生地を託してお願いすることが多いのですけどね(笑)。
今回、生地問屋街を訪れた目的は、11月に日本に帰る前に調達したい生地があったから。
それは、コミック柄の生地の調達!
以前、日本でのお料理レッスンのときにたまたまコミック柄のエプロンをしていたら、多くの生徒さんから「私も欲しい!」との声が。
そこで、生地をお渡しするので、お裁縫の上手な生徒さんにエプロンを作っていただけることになったんです。
もしニューヨークにいらっしゃることがあれば、ぜひ生地問屋街へ。
近くには花問屋街もあるので、問屋巡りをしてみてはいかがでしょう。
平野顕子
料理研究家、スイーツ店「松之助」オーナー
京都の能装束織元の家に生まれる。47歳でアメリカ・東コネチカット州立大学に留学。17世紀から伝わるアメリカ・ニューイングランド地方の伝統的なお菓子作りを学び、帰国後、京都・高倉御池に「Café & Pantry 松之助」、東京・代官山に「MATSUNOSUKE N.Y.」と、アップルパイとアメリカンベーキングの専門店をオープン。京都と東京にはお菓子教室を開校。2010年、京都・西陣にパンケーキハウス「カフェ・ラインベック」をオープン。著書に『アメリカンスタイルのアップルパイ・バイブル』(河出書房新社)、『「松之助」オーナー・平野顕子のやってみはったら! 60歳からのサードライフ』(主婦と生活社)など多数。プライベートではひとまわり以上年下のイーゴさんと再婚し、サードライフを過ごす。
text/Emiko Yashiro(atrio)
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