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大人のおしゃれ手帖 6月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2026年6月号

2026年5月7日(木)発売
特別価格:1680円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

2026年6月号

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優恵のおしゃれは心意気
「Lady Liberty と4万本のルピナスよ」 Vol.28

<夕焼け色のバラにうっとりと>

先日、わたしの手元に届いたCréez fleur(クレ フルール)の美しき夕焼け色のバラです。いくつもオーダーメイドでコサージュを作っていただいておりました。生花の写真をお送りしてご相談する時間はとても楽しいものです。髪を短くしましたので束ねた根元に花をつけることもなくなりましたけれど、襟元やバッグにつけて愛でております。Créez fleurのアトリエは閉められてしまいましたので、最後に届いたバラはわたしにとってとてもとても貴重なものとなりました。

<母から祖母へ、ニュー琥珀>

20年ほど前、父方の祖母の葬儀のあとに遺品の整理で孫娘三人が祖母の部屋で数時間を過ごしたことがありました。欲しいものは持ち帰るようにと伯母の心遣いでした。引き出しに仕舞われていた品々をひとつひとつ開けて見ますと、祖母の几帳面な性格が現れてきます。ニュー琥珀(こはく)と呼ばれた人工琥珀のネックレスの細長い箱には「昭和59年 正月 玲子より」という短冊が入っていました。アクセサリーのショールームで働いていた母の贈った品でした。1980年代はイミテーションのアクセサリーが大変流行っていたのです。今はわたしの左手首にくるくると二重に巻かれています。

<真珠を三粒、真珠を一粒>

一粒の真珠のネックレスを開襟のブラウスの襟元に着けるのが好きだった時期がありました。ロングのフレアースカートに短いソックスを合わせて、ハルタの黒いワンストラップの靴を履き、1950年代のビジネス・ガールのような装いでまとめていました。今思い返しても可愛いコーディネートだったと思います。一番手前は、わたしが20代の頃に親しくしていた60代の女性からお下がりでいただいたもの。ご夫婦で伊勢へ旅行された時のご主人からの贈り物であったとエピソード付きでした。真ん中は母が若い頃に使っていたもの。1960年代は母も働く女性でした。右端は父方の伯母より贈られたもの。華やかな一粒ネックレスです。

映画『アニー・ホール』のアニーのようにマニッシュな装いを楽しんでいた時期もありました。その頃は、ハットをかぶり、パンツスーツにネクタイを締め、編み上げのショートブーツを合わせていました。そして短い前髪に腰まであるロングヘアで、リップは深い臙脂色(えんじいろ)。ネクタイには一粒真珠のタイタックを、楽しいおしゃれでした。

この記事を書いた人(写真・文)

モデル、俳優

今年はモデルデビュー40周年。『大人のおしゃれ手帖』でもおなじみ、おしゃれと旅とおいしいものをこよなく愛する。『mc Sister』で人気を博し、俳優としても映画、舞台などで活躍。近年の出演作に『秘密のフレグランス』(2021)ほか。

Instagram:@yue_y_u_e_yue

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